2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

最初のシンガポール

高校2年のときのシンガポール修学旅行。その報告書が母校のWebサイトにひっそり残っていた(「1995シンガポール修学旅行」)。 感想文とか調べ物したレポートとかも載っていますが、「これがシンガポールだ!」というコーナーでグループごとに撮った写真を一…

多田恵一『南極探検私録』

多田恵一 『南極探検私録』 東京, 啓成社, 明治45(1912年), 400p.<本文>郡司成忠親子の千島探検では散々な目にあった白瀬矗は、帰国して紆余曲折を経た後、南極を目指すことになった。当時、世界の探検家たちが前人未到の南極点到達を目指して競いあって…

旅のフォトコンテスト「世界遺産」

ネットサーフしていたら何となく目に入ってきたWeb写真コンテストに応募してみた。 Windows Live × 4 Travel 旅のフォトコンテスト テーマ「世界遺産」(応募期間 2009.3.2-4.30) 結果だけ言ってしまうと、ご覧のとおり一切引っかからなかった。まぁそんな…

金尾種次郎『川上音二郎貞奴漫遊記』

金尾種次郎 『川上音二郎貞奴漫遊記』 大阪, 金尾文淵堂, 明治34(1901)年, 85丁.<本文>壮士芝居(書生芝居)で人気を博した川上音二郎(1864-1911)は、明治32年から明治34年にかけて妻で看板女優の貞奴(1871-1946)を含む「川上書生芝居」一座19名を率…

中国2001_旅地図

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タシュクルガン→

朝、カシュガルを出て、バスでタシュクルガンに向かった。 カシュガルを出てしばらくすると、ぐんぐん高度が上がっていよいよパミール高原に入る。バス一台が通れるくらいの幅の道は、切り立った崖の間を縫うように続いている。崖といっても、ばかでかい岩が…

カシュガル→

11月4日、僕は11時ごろバスターミナルに行った。バスの出発までは時間はあるのだが、チケットを取らねばならない。取ってからまた30分歩いてホテルに荷物を取りに行くのは面倒だったのだ。 無事、下鋪(下段ベッド)のチケットを購入することができた。中国…

ハミ→

敦煌とハミの間に横たわるゴビは、莫賀延磧と呼ばれて旅人から屈指の難所として恐れられていた。しかし、今の時代ではバスにさえ乗れば済むことだ。朝の9時頃の出発ということで、バスの床には剥き出しのスチームが装備されていて、有難い。 7時間後には、申…

甘粛→

朝8時に銀川を出た列車は空いていた。銀川から西域への参道とも言うべき河西回廊を抜けて、万里の長城の西端の嘉峪関までは13時間の列車の旅だ。実は嘉峪関は当初の予定では訪れるつもりは無かった。しかし銀川から西へ向かって出る列車は、最高まででも嘉 …

寧夏→

朝8時前にはホテルを出て、街へとバイタクで行くことにした。バイタクといっても、おばちゃんがミニバイクを少し改造して一人をやっと乗せることができる程度のもので、スピードも小走り位だった。 固原は明清代の小さな県城に収まるくらいの街で、西域への…

西安→

僕は太原での一発逆転のおかげで、上機嫌で列車に乗り込んだ。今度の列車の硬座は少し硬かったが、隙間風はちょっと冷たかったが、宴会してトランプして盛り上がる隣の家族連れはうるさかったが、上機嫌だった。どれ位上機嫌だったかと言うと、盛り上がる家…

太原→

夜が明けると、車窓の風景は一変していた。朝もやの中にかすかに見えるのは黄土の畑作地帯。植わっているのは高粱や玉蜀黍だろうか。そこに壁で囲まれたレンガ造りの集落が点在している。まぎれもなく、列車は華北を走っていた。窓の隙間から入ってくる空気…

上海→

蘇州号では旅行会社による中国ビザ代行取得も行っていて、乗船時に乗客は手数料と必要書類を提出し、旅行会社員が船から中国本土へFAXでそれを送る。そして船が着くとビザが用意されている。こういう仕組みだった。しめて10000円。僕もそれを申し込んでいた…

旅のはじまり

船がゆっくりと河をさかのぼる。上海の街が迫ってくる。僕の乗ったこの大きな船のわきを、きわどく小さな船がすれ違ってゆく。日差しは二日前に出た日本よりも、少しきつい。僕はフェイクの皮ジャンを脱ぎ、そして腰に巻いた。 2001年10月14日午後2時、2日間…

八重山酩酊行2005_旅地図

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東南亜細亜彷徨1999_旅地図

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「本」も「図書館」もいらないのか?

以前告知した「国立国会図書館長=情報工学者・長尾真のシリーズ対談:図書館は視えなくなるか? ―データベースからアーキテクチャへ」第2回、山形浩生氏との対談「もう、「本」や「図書館」はいらない!?」(於d-labo、5月11日)に行ってきました。 前回の…

仲小路廉『欧米巡遊雑記 米国之部』

仲小路廉述, 長谷川友次郎編 『欧米巡遊雑記 米国之部』 東京, 長谷川友次郎, 明治33(1900)年, 130p.<本文>仲小路廉(1866-1924)は、周防生まれの官僚・政治家。 明治32年の4月から、東京控訴院検事兼司法省参事官の任にあった仲小路は、司法制度調査の…

夏目漱石『漱石近什四篇』

夏目漱石 『漱石近什四篇』 東京, 春陽堂, 明治43(1910)年, 287p.<本文>夏目漱石(1867-1916)は『それから』を書き終えた1909年、予備門時代の友人で当時の満鉄総裁だった中村是公の誘いを受けて満州・韓国方面への旅に出た。 9月6日に大連着、その後、…

YOSHIDA BAZAAR@金沢

様々な品物が溢れ、多くの人で賑わうバザール(市場)。アジアの旅において、バザール巡りはその醍醐味の一つだろう。2001年から2002年にかけて、ネパール〜インド〜バングラデシュを一緒に旅した友人が昨日、故郷の金沢に念願の雑貨屋をオープンした。 ヨシ…

ヨシダ・バザール

杉浦重剛『塾主渡清日誌』

称好塾編 『塾主渡清日誌』 東京, 称好塾, 明治35(1902)年, 26p.<本文>膳所生まれの国粋主義的な教育家/思想家である杉浦重剛(1855-1924)は、1880年にイギリス留学から帰国し、東京大学職員・衆議院議員などを務める傍ら、1883年から「称好塾」という…