2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

神田正雄『西清事情』

神田正雄 『西清事情』 東京, 農事雑報社, 明治38(1905)年, 191p.<本文>神田正雄(1879-1961)は、早稲田大学出身の新聞記者・政治家。彼が大阪朝日新聞に入社する明治40(1907)年だが、大学卒業後の三年あまりを、当時日本にその様子が伝わっていなか…

vol.6

2009.2 Harajuku, Tokyo. 大きな地図で見る

vol.5

2009.2 Harajuku, Tokyo. 大きな地図で見る

vol.4

2009.2 Harajuku, Tokyo. 大きな地図で見る

vol.3

2009.2 Harajuku, Tokyo. 大きな地図で見る

西徳二郎『中亜細亜紀事』

西徳二郎 『中亜細亜紀事』 東京, 陸軍文庫, 明治19(1886)年, 421,270p.<本文>西徳二郎(1847-1912)はサンクト・ペテルブルグ日本公使館の代理公使の任を終えた明治13(1880)年、帰国に際して当時外国人の立ち入りが制限されていたロシア勢力下の中央…

金子堅太郎『遊米見聞録』

金子堅太郎 『遊米見聞録』 東京, 八尾書店, 明治33(1900)年, 168p.<本文>明治32年5月、金子堅太郎(1853-1942)は母校であるハーバード大学から名誉学位(名誉法学博士号)を授与されるということで、授与式に参加するために渡米した。この渡米要請は実…

アーバンツーリズムと図書館

最近、「アーバンツーリズム」という言葉を知人から教わった。 都市観光。名所などを観光するだけではなく、芸術、買い物、飲食を楽しむなどして都市の雰囲気や歴史、町並みに触れたり、市などを訪れて市民と接するなど様々な魅力を体験することをいう。 意…

ワークショップのつくり方、広め方

3月22日、川口メディアセブンで開催されたトークイベント『ワークショップのつくり方、広め方 ワークショップって何だろう?』に参加してきました。 川口メディアセブンは2007年に川口駅前に、新たな地域の学びの場としてオープンした公共文化施設(運営:NP…

ワークショップと図書館

都市と環境の歴史学:5年間の成果

少し前になりますが、国際シンポジウム「都市と環境の歴史学:5年間の成果」(2009年3月14日/15日、中央大学駿河台記念館)に部分(一日目のみ)参加してきた。 この催しは、日本学術振興会科学研究費・基礎研究(S)「歴史学的視角から分析する東アジアの都…

都市と環境の歴史学

野口米次郎『帰朝の記』

野口米次郎 『帰朝の記』 東京, 春陽堂, 明治37(1904)年, 140p.<本文>彫刻家イサム・ノグチの父親としても知られる詩人の野口米次郎(1875-1947)。明治26年に19歳で渡米後、アメリカ・イギリスで詩人としての地位を確立した明治37年、11年ぶりに日本に…

大岡育造『欧米管見』

大岡育造編 『欧米管見』 東京, 大岡育造, 明治34(1901)年, 188p.<本文>大岡育造(1856-1928)は、代言人(弁護士の前身)から政治家(政友会)に転身し、衆議院議長まで務めた人物である。 本書は、緒言に「本編はハ唯其見聞スル所ニ随テ放言漫語ヲ試ミ…

ラサにて(6)

ヒマラヤを取り巻く高地一帯に付けられた名称である「チベット」という言葉の響きは、旅行者を惹きつけるものがある。それが、近代の一時期と中国共産党の支配下に入ってからの閉鎖的な政治状況から連想されるものなのか、チベットに根付いた仏教のエキゾチ…

vol.2

2009.2 Harajuku, Tokyo. 大きな地図で見る

ラサにて(5)

チベットからネパールに抜けようとする場合、どういう手段を取ればよいか。 夏場はツーリスト・バスなんかも出ているらしいのだが、旅行者が激減し、道路事情が悪くなる冬場は、ランドクルーザーをチャーターするしなかい。そして、そのチャーター代金は往々…

vol.1

2005.5 Harajuku, Tokyo. 大きな地図で見る

ラサにて(4)

夕方、リュウが部屋にやってきた。 「晩飯、食おうよ。ジョカン前で知り合ったチベタンのカップルと仲良くなってさ、飯の約束したんだよねー。」 断る理由はない。どうせ暇なのだ。同じく部屋で暇そうにしていたハッカクも行くというので、3人でホテルの2軒…

#81

2009.2 Harajuku, Japan. 旅行のあとで残っているのはもはやひどく混乱したイメージだけだ。 ポール・ニザン『アデン、アラビア』 大きな地図で見る アデン、アラビア/名誉の戦場 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-10)作者: ジャンルオー,ポールニザン,北…

#80

2001.11 Rikaze, Tibet. 旅の偶然はきみたちを風景のなかにある人間の群れの秩序と無秩序へとつねに連れ戻すことだろう。そして、きみたちは裁き、愛し、嫌悪し、譲歩し、抵抗することを余儀なくされることになるだろう。人間が待っているのは人間だし、それ…

#79

2006.2 Leh, Ladakh. 旅にまっとうなものはひとつしかない。それは、人間に向かって進んでいくものだ。それがオデュッセウスの旅なのだ。僕が無駄に古典の勉強をしていたのでなかったのなら、そんなことはわかっていて当然だったのに。そしてこの旅はもちろ…

【告知】国際シンポジウム“都市と環境の歴史学:5年間の成果”

中央大学の妹尾達彦先生から案内を頂きました。興味深い内容ですし、一般開放(事前申込不要)かつ無料イベントなので、参加する予定です。 ○国際シンポジウム“都市と環境の歴史学:5年間の成果” 会場 中央大学駿河台記念館(JR御茶ノ水駅南徒歩5分)6階会議…

#78

2001.12 Varanasi, India. 土地と顔が持っていた真新しさが失われ、さまざまな色あいにもあたり前になり、風景が色あせたものになっていけば、アデンを理解しようとすることはもう不可能ではない。 ポール・ニザン『アデン、アラビア』 大きな地図で見る ア…

Tokyo's Tokyo

羽田空港を発着する旅人のためのエディトリアル・ショップです。 羽田から出掛ける人が必要な旅の道具。 羽田から帰る人が必要な東京のお土産。 そして、それらを彩る本たちが厳選されて並びます。 その全ては、東京を編集するという視点によって 選ばれた東…

旅人のためのブック・セレクション

#77

2007.10 Chengdu, China. 旅は自分の自由について考え、自由について語る。あたかも、彼よりも小者が彼に吹きこんだ感情、つまり彼のことを自由だと心から言う人たちの羨望とか敵意にだまされているかのように。でも、クラゲは自分が自由だと思っているし、…

新しい時代の図書館研究会第2回研究交流会

新しい時代の図書館研究会第2回研究交流会「図書館の「使い方」を考える。」@多摩美術大学図書館 2月28日、参加してきました。主催は、神戸芸術工科大学のプロジェクト・新図書館ラボ。 本学(神戸芸術工科大学)におきましても、図書館を核とした新しい教…

図書館という<場>

#76

2007.6 Ubud, Bali. 旅行者のなかでもすぐれて洞察力のある人たちは、最初の寄港地で旅行というものの真実に気がつく。シンガポールに、マルキーズ諸島に向けて出発した彼らは、その真実をアメール湖群やスエズのさびれた広場を見る前に発見するのだ。頑固さ…