2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

アユタヤ〜スコータイ

翌2月18日、朝早くにG.H.を出てアユタヤ駅へ。(実は駅とアユタヤ市外の間にはチャオプラヤ川があり、これを越えるには渡し船に乗るしかないのだが、この1Bのクルーズが実に気持ちいい)行きの飛行機の中で隣の人から破って貰った“歩き方”の時刻表にあった8:…

アユタヤ

1999年2月17日、23時30分。僕がタイに放り出された時間である。海外に1人で来るのは初めて、タイのことなどロクにガイドブックも読まなかったので右も左も分からない、という僕にとって、このタイでの初めての夜をドン・ムアン空港の固いイスで、イビキをかい…

序文

なぜ人は“旅”に出るのか?それは人によって異なるだろう。旅先での様々な出会いを求めての場合もあれば、あれこれと、じっくりと思索する時間を求めての場合もあるだろう。しかし、結局の所、閉塞した現実からの逃避こそがその最大の動機ではないか?だから“…

#28

1999.3 Pulau Kapas, Malaysia なぜぼくが放浪生活をしているのか―かれらはその説明がききたくてぼくをつかまえんばかりに近くまで寄ってきたが、ぼくは真面目に対応してかれらもとうとう頭をふるといったっけ、「好きにしろ」。―砂漠まで四マイルあったがか…

#27

1999.2 Chiang Saen, Thailand 世界旅行は見た目ほどらくではない、苦労を忘れ目にした不思議な場面を思い出すのは興奮や恐怖から家に帰ったあとにすぎない。 ジャック・ケルアック『ヨーロッパへの大いなる旅』 大きな地図で見る 孤独な旅人作者: ジャック…

#26

2007.6 Ubud, Bali ぼくはかれの出現を待っていた。かれは一度も現れなかった。 ジャック・ケルアック『山上の孤独』 大きな地図で見る 孤独な旅人作者: ジャックケルアック,Jack Kerouac,中上哲夫出版社/メーカー: 新宿書房発売日: 1996/07/01メディア: 単…

#25

2006.1 Uehara, Japan 家へ帰ったほうがいいかもしれない。年をとってきた。 ジャック・ケルアック『ニューヨーク・シーン』 大きな地図で見る 孤独な旅人作者: ジャックケルアック,Jack Kerouac,中上哲夫出版社/メーカー: 新宿書房発売日: 1996/07/01メディ…

#24

2006.2 Leh, Ladakh ぼくは食堂をのぞく、野郎どもはみなそこにすわっているがだれ一人ぼくを見ていない。――無気味だ――ぼくはいう、「さて、奴らはいついうんだろう、あんた、旅へ出るのかいって」 ジャック・ケルアック『キッチンの海の野蛮人たち』 大きな…

#23

2007.3 Tokyo, Japan ぼくはその宿を出なければならない、さもなくば息がつまってしまうだろう。 ジャック・ケルアック『鉄道の大地』 大きな地図で見る 孤独な旅人作者: ジャックケルアック,Jack Kerouac,中上哲夫出版社/メーカー: 新宿書房発売日: 1996/07…

#22

2001.12 India, Varanasi 通りはふたたびすべて完璧だ、世界は常時幸福のばらの香にみちている、ただぼくらは一人としてそのことを知らない。 ジャック・ケルアック『メキシコの農民たち』 大きな地図で見る 孤独な旅人作者: ジャックケルアック,Jack Keroua…

池田有親『アラスカ氷山旅行』

池田有親『アラスカ氷山旅行』東京、雲梯舎、明治36.5, 186p. <本文>池田は、新潟県新発田の生まれ。明治22年(1889年)に渡米し、カリフォルニアの農場で小作農として働いた後、明治31年(1898年)2月10日にアラスカへと旅立った。折しもゴールドラッシュ…

#21

2002.1 Bangradesh, St.Paul Island 「やれやれ、とまれ人生はくりかえしなんだな」とついに悟るまでこの世界はなんてでたらめなのだ。 ジャック・ケルアック『故郷なき者たちの夜の桟橋』 大きな地図で見る 孤独な旅人作者: ジャックケルアック,Jack Keroua…

家永豊吉『西亜細亜旅行記』

家永豊吉『西亜細亜旅行記』 東京、民友社、明治33.12<本文>家永豊吉(1862-1936)は、アメリカのコロンビア大学等で教鞭をとった学者だが、若い頃、現在のイラン、トルコを旅したことはあまり知られていない。家永は、台湾総督府に出仕していた明治32年(…

100年前のチベット : Tibet, 100 years ago

カレントアウェアネス-Rの記事「20世紀初頭のチベットの写真等を大学図書館がデジタル化・公開(米国)」(08/8/12)によると、 米国ウィスコンシン大学ミルウォーキー校図書館が、世界初となるラサのポタラ宮殿の写真を含む、1900年から1901年と1932年から1…