旅行記:南アジア編

南アジア2001-2002_旅地図

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再びダッカからの手紙

今朝、カルカッタを出て、今はダッカにいます。 ここからバンコク経由で成田に向かうのですが、出発まで6時間近く間が空くということで、空港近くのホテル―市内北部の高級住宅地街だと思います―で休憩しているのです。素晴らしく美味いカレーも出してくれる…

再びカルカッタからの手紙

2週間と少しぶりのカルカッタは、相変わらずの喧騒です。宿も前回と同じパラゴンです。ここへ来ると、不思議なくらい何もする気力が起きなくなってしまいます。 そうそう、カルカッタに戻った一昨日、思わぬ出会いがありました。パラゴンのカウンターでシン…

ダージリンからの手紙

今朝、朝に弱いリョウを残して、一人でダージリンの街を散歩しました。この時期は、朝晩はかなり冷え込みます。ホテルから少し坂を登ったところにある広場では、既に散歩をしている人たちがいました。避暑リゾートであるこの街は、裕福そうな人たちが多いよ…

プンツォリンからの手紙

顔面ホームベースT氏の「ブータン旅行に連れて行ってあげるから暫く俺の友達の家に泊まってると良い」という一言で、僕たちは都合5日間、この街にいることになってしまいました。泊めてくれたのは、T氏の遊び仲間のうち、マイカーも持っていて一番金持ちそう…

ジャイガオンからの手紙

ブータンという国は、バックパッカーにとってはハードルの高い国の一つです。個人旅行が許可されておらず、旅行費用を含んだ一日単位のビザの高額な代金を払わなくてはいけないからです。そんなわけで、今回の旅でもブータンに行こうなどとは露にも考えなか…

シリグリからの手紙

再び、インドに戻って来ました。国境を跨いだ途端、人々に包囲されなくなりました。正直、ちょっとうんざりしていたので、これは助かります。 それにしてもタフな移動でした。一昨日の朝にSt.マーティン島を出て、その日のうちにチッタゴンまで移動。ここで…

St.マーティン島からの手紙

「島に行ってみないか?」 リョウがガイドブックの片隅に載っていた、バングラデシュ最南端の島への旅を提案してきたのは、まだカルカッタにいた頃だったと思います。この旅で、ずっと山や砂漠しか見てこなかった僕には、非常に魅力的な話でした。 そんなわ…

コックスバザールからの手紙

チッタゴンには明け方到着し、そこでバスを乗り換えてコックスバザールにやって来ました。ミャンマー国境に近くなるこの辺りは、バングラデシュで多数派を占めるベンガル人とビルマ系の少数民族が入り混じる場所で―政治的にも色々あるらしいのですが―、人々…

ダッカからの手紙

街を歩いていて、通りすがりの人に声をかけられたり、握手を求められたり、あるいはちょっとお茶でもと思って立ち止まるとすぐに数十人単位の人々に包囲され、そして凝視されたり。 そんな経験、あるでしょうか。有名人になった気分とでも言いましょうか。僕…

カルカッタからの手紙(2)

カルカッタには―僕にとっては少し意外だったのですが―、地下鉄が走っています。南北にカルカッタの街を貫くこの路線は、ちょっとぼろいですが、貧乏旅行者の街歩きにとっては心強い味方です。 今朝、宿からの最寄駅の"Park Street"からこの地下鉄に乗って、…

カルカッタからの手紙(1)

カルカッタ。 コロニアルな建物の間を流れる大量の褐色の人間の流れを縫うように、人力車と黄色いカブが走り抜けるこの賑やかな街は、僕のお気に入りです。ちなみに、植民地時代の名残を引きずったこの「カルカッタ」という名前を持つこの街も、今は「コルカ…

バナーラスからの手紙(2)

今夜の列車でカルカッタに出ます。ガートを徘徊する物売りにも顔を覚えてもらってきていたので、本来ならこれから楽しくなるところなのですが、バングラデシュで新年を迎えるためには仕方のないところです。 が、肝心の列車がなかなか来ません。夕方には出発…

バナーラスからの手紙(1)

バナーラスでは、ガンジスを見下ろすことができる部屋に泊まっています。男2人なのに奮発したのです。この季節、街は薄い靄に包まれていて、遠くまで見渡すことはできないのですが、その分だけ街の持つ神秘的な雰囲気が増長されているような気もします。 し…

ポカラからの手紙

昨日、ポカラに着きました。カトマンズからは6時間ほどの道のりです。 ここは、遠くに美しいアンナプルナを望む人気のリゾート地でもあるのですが、時節柄、ここも観光客の姿もまばらで、あまり活気はありません。泊まっているホテルも、できて何年も経って…

カトマンズからの手紙(5)

カトマンズに来て20日ほど経ちました。ここで過ごす日々は、ひたすら怠惰なものになっています。 朝はゆっくり起きて、古本屋で買った文庫片手にいつもチャイ屋とモモ屋を梯子し、夜にはリュウやリョウ、タダヒコ、ナガイ君たちと合流して日本料理屋へ。観光…

カトマンズからの手紙(4)

オルテガ氏が言っていたように、次の日のカトマンズはほとんどの店のシャッターが下り、道を歩く人の姿もまばらで、「何かある」という雰囲気が濃厚に漂っていました。街角に立つ兵士もいつもより多かったですし、夜は夜で、装甲車がタメルにまで入ってきて…

カトマンズからの手紙(3)

ネパールの人たちは、これまで旅してきた中国の人たちと比べて、「丸いなぁ」という気がします。体質でなはなくて、気質の話です。恐らく、これから旅するであろうインドよりも。中国とインドという大国に挟まれた小国という立地とも大きく関係しているのか…

カトマンズからの手紙(2)

これまでも書いてきたように、ここまでは寒い所を旅してきたのですが、これから(冬とは言え)暑いインドへ抜けていくとなると、ここカトマンズで旅のt態勢を立て直す必要があります。人民解放軍の羊毛コートを売り払ったり、ボロボロになったジーンズを買い…

カトマンズからの手紙(1)

今、カトマンズにいます。 一昨日、チベットから一緒に来たリュウとヨウコさんと一緒に、中国国境に近いバラビセという街から移動してきました。常に靄のかかったヒマラヤの小さな街の雰囲気も悪くなかったのですが、久し振りの「大都会」は、たとえ排気ガス…