2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

“錫蘭巡礼”(四)

細輪疊という山があり頂上には長さ七尺餘りの巨人の跡がある。跡の一つには細輪疊山から三百餘里も離れた水の中にある。その山の材木は高くあるいは低く十重八重にかこみ(あたかも巨人の足跡に)朝拜しているかのように折れ曲がっている。(趙汝カツ『諸蕃…

“錫蘭巡礼”2004

“錫蘭巡礼”(三)

そこは世界のなかで最高峰の山の一つで、われわれは九日行程も離れた海上からその山を遠望したほどである。われわれがその山を登って行くと、雲がわれわれよりずっと下に見えて、われわれと下界との眺望の間を遮っていた。(イブン・バットゥータ『大旅行記…

“錫蘭巡礼”2004

“錫蘭巡礼”(二)

国には高い山があり、天に参るような大きな山々である。山頂には青美盤石があり、黄雅鶻石、青紅宝石は大雨があるごとに流れて来るので山の下の砂の中を探すと拾うことができる。(『星槎勝覧』) 男が喫茶店をハシゴし、露店をくまなく見て廻ると、もう時計…

“錫蘭巡礼”2004