旅行記:スリランカ編

電子書籍『錫蘭巡礼』を出版

ずっと開店休業状態だった蒼風出版を再開。一昨年の『チベットへ』に続く二冊目、『錫蘭巡礼』をBCCKSで公開しました。 福林靖博著 『錫蘭巡礼』(2014.03.11 蒼風出版発行) ※無料 38頁 1.8MB →ダウンロードはこちらから http://bccks.jp/bcck/106061/info …

“錫蘭巡礼”2004_旅地図

より大きな地図で 錫蘭巡礼2004 を表示

錫蘭日記(下)

X月XX日(火) 薄暗いうちから、ホートンプレインズ国立公園を歩き始めました。足首の状態も悪くなかった(流石インド式!)のですが、腹の方が若干下り気味です。紅茶とビールの飲み過ぎでしょう。雄大な公園を歩くこと1時間半、茂みの坂道を登り切ると急に…

錫蘭日記(上)

X月XX日(木) コロンボのカトゥナーヤカ国際空港に着いた時には、日付が変わっていました。席が隣だったOさんという企業経営者で、且つスリランカでNGO(フェアトレードのような)の立ち上げに奔走している人と仲よくなり、3部屋あるという彼のHilton Resid…

“錫蘭巡礼”(四)

細輪疊という山があり頂上には長さ七尺餘りの巨人の跡がある。跡の一つには細輪疊山から三百餘里も離れた水の中にある。その山の材木は高くあるいは低く十重八重にかこみ(あたかも巨人の足跡に)朝拜しているかのように折れ曲がっている。(趙汝カツ『諸蕃…

“錫蘭巡礼”(三)

そこは世界のなかで最高峰の山の一つで、われわれは九日行程も離れた海上からその山を遠望したほどである。われわれがその山を登って行くと、雲がわれわれよりずっと下に見えて、われわれと下界との眺望の間を遮っていた。(イブン・バットゥータ『大旅行記…

“錫蘭巡礼”(二)

国には高い山があり、天に参るような大きな山々である。山頂には青美盤石があり、黄雅鶻石、青紅宝石は大雨があるごとに流れて来るので山の下の砂の中を探すと拾うことができる。(『星槎勝覧』) 男が喫茶店をハシゴし、露店をくまなく見て廻ると、もう時計…

“錫蘭巡礼”(一)

一大山有り、雲を侵し高く聳えり。山頂に人の脚跡一箇有りて、石に入ること深さ二尺、長さ八尺餘なり。是を人祖阿耼聖人、即ち盤古の足跡と云う也。此の山は内より紅雅姑、青雅州都、青米藍石、昔刺泥、窟没藍等を出だし、一切の寶石皆な有り。大雨の有る毎…