案の定、高山病になった。 日本にいる時から体調もずっと良くなかったし、何より飛行機でラダックに入れば、高度障害を起こさない方が奇跡に近い。だから、覚悟はしていた。しかし、予想より遥かに重かった。 初日、朝はそうでもなかったが、夕方から一気に…

レーのメインバザールの脇に、比較的新しいゴンパがある。向かいにあるモスクに対抗して建てられたらしい。ちょっと五月蝿い朝夕に読経テープを流すのも、ムスリムのコーラン詠唱に負けまいとして始められたという。 このゴンパには、レー近郊の村々から多く…

レーの旧市街は旧王宮の足元に広がる一帯で、ラダック独特の土レンガを積んで作られた建物の間を、狭い路地が入り組んでいる。ここは、すっかり整備舗装されたメインバザールやホテル街とは違う、チベットらしい糞とお香がまじったような匂いが充満する陰気…

早朝、デリーを飛び立ったJet Airways機は、一時間もしないうちにヒマラヤ山脈の上空に到達した。 隣の席の男はアシュラと名乗った。レーに住むラダッキだという。名前から察するに、仏教徒なのだろう。薄茶色の目と彫の深い顔立ちで、ちょっとお洒落な口髭…

南をヒマラヤ山脈に、北をカラコルム山脈に囲まれたチベット文化圏の西の端に、ラダックは位置する。一方でラダックは、近代国家の枠組みで考えれば、ラダックはインドの西北辺、ジャンムー・カシミール州に属し、アフガニスタン、パキスタン、中国との国境…

小生が共著で参加した書籍が刊行されました。最新の技術と図書館サービス (図書館の最前線)作者: 大串夏身出版社/メーカー: 青弓社発売日: 2007/12/01メディア: 単行本 クリック: 9回この商品を含むブログ (7件) を見る担当は第３章の「図書館の情報発信」。…

突然ですが、初の写真展をさせて頂くことになりました。題して“蒼 ― Blue in Ladakh”。 2007年9月1日（土）から2007年9月30日まで。場所は、阿佐ヶ谷の“calcutta cafe”。2006年2月〜3月に訪れた、ラダックの写真を8,9枚、置かせていただきます。ぜひお立ち寄…