関東大震災と敦煌文献(メモ)

内務省社会局編『大正震災志』下, 東京, 内務省社会局, 1926年. 附録 第一篇 藝術品並に史的古物及古典籍の損害 日本橋区 菊地長四郎氏(元濱町)は、火勢の遂にいかんともすべからざる窮極に立ち至るや、新獲の蘇東坡寒食帖の一巻と、李公麟瀟湘臥圖巻、崋…

2023年3月、浜通り

春をまち 北へ北へと 道つなぐ 双葉 春の夜に いわきの酒と カレー蕎麦 富岡 富岡の 風のゆくえは 春の海 富岡 あるじ待つ 双葉の春に 鳥のなく 双葉 書をかかえ 語らう小高の 春日向 小高 風を追い 相馬に春を 見つけたり 南相馬 風ぬけて つどいし春の 浪…

国立国会図書館所蔵太湖庁檔案(メモ)

最終更新日2023/6/10 概要 檔案とは、中国の政府機関が政務運営のために発行・保管してきた文書。このうち、地方の行政機関の檔案(地方檔案)は、為政者の事情にかかわらず地方行政手続きがそのまま記録されている場合が多く、何らかの事柄を後世に伝えるこ…

デジコレブックカバーチャレンジ

Facebookで流行っていた「ブックカバーチャレンジ」(好きな本の書影を1日1冊7日間アップして友人にバトンをまわす…という遊び)をパクって、「デジコレブックカバーチャレンジ」というバトンを気分転換に始めてみた。「デジコレを通じて、明治~昭和前半く…

ぼく、オーディエンスのつもりでした

四国在住の某教授が高円寺で動画配信をやるというので、ジムでのトレーニング上がりに冷やかしがてら顔を出したところ、まさかの登壇となってしまい、思わず言ってしまったのがこの一言。 www.youtube.com 2019年12月21日に、某図書館員と某出版社編…

勉強会@中央線Z2020~新春の役

(58) 2020/01/10 高円寺HACO 佐藤洋一(早稲田大学)「全米調査したけれど〜個人的大規模調査の陽と陰」 今回は、佐藤さんに、戦後占領期に日本で撮影された写真を求めて、アメリカの公文書館や図書館を訪問した調査での経験を元にお話いただきました。さら…

避暑地及び湯治塲に於ける理想的圖書館

観光と図書館の走り?全然内容違うかもなので確認せねば。「避暑地及び湯治塲に於ける理想的圖書館/お、た生/58~」 / “図書館雑誌 = The Library journal. (3) - 国立国会図書館デジタルコレクション” https://t.co/FRawYDML7g— Yaskohi (@yaskohi) October…

勉強会@中央線Z2019~中秋の変

(57) 2019/10/17 高円寺HACO 大沼太兵衛(国立国会図書館)「Et cætera autour des Humanités numériques et de la « Digital Archive » en France」 直近の自分の本業での関心事項から企画した今回は、「フランスにおけるデジタルヒューマニティーズ&デジタ…

SL銀河の宮沢賢治文庫

汽車の乗客のために図書室を設けよう…と最初に言ったのは和田万吉で、そのことをここでも紹介したものの、それはあくまでも当時のことで、21世紀のこの時代にそぐうものではないと考えていた。 けれども、先日、岩手県でSL銀河に乗ったときに、こういう展開…

『観光文化』243号「特集:観光と図書館~地域の観光に図書館はどう寄与できるか~」

日本交通公社が刊行している『観光文化』243号(2019年10月)の特集が「観光と図書館~地域の観光に図書館はどう寄与できるか~」だった。中心となったのは、ここでも紹介した旅の図書館の吉澤清良氏と大隅一志氏のお二人のようだ。 こういった特集が組まれ…

勉強会@中央線Z2019~盛夏の変

(56) 2019/8/2 高円寺HACO 野末俊比古(青山学院大学)「情報リテラシー教育は本当に必要なのか―図書館を例にあらためて考える」 新シリーズ2回目は、久しぶりに図書館ドップリ(当会比)なネタとメンツでの開催となりました。 「情報リテラシー教育は本当に…

勉強会@中央線Z2019~初夏の変

一年がかりでやってきた10周年記念イベントが一区切りがついて、元号も改まって…ということで、やってることは全然変わらないので完全に気分の問題なのですが、「勉強会@中央線Z」という旗を掲げて12年目に突入していきたいと思います。 新シリーズ初回は、…

スケベニンゲンへの道

「オランダの有名な避暑地の名前、スケベニンゲン!」 嘉門達夫がこう叫ぶ「学問」という歌を初めて聞いたのは、小学生のころだった。女友達から借りたカセットテープに入っていた曲だったと思う。 いかにも小学生が喜びそうなその名前に、当時の私も例に漏…

再びオランダへ

オランダを再訪する機会があった。 久しぶりの海外だったので書きたいこともそれなりにあるのだが、まずは「旅」×「図書館」のネタで目に留まったことについて書いておく。ハーグ市中央図書館一つ目は、ハーグの中心部という絶好のロケーションにあるハーグ…

CCoN2019写真リスト

Takao, 2018.5Iga, 2018.8Ina, 2018.9Ina, 2018.9 CCoN2018 CCoN2017 CCoN2016 CCoN2015 CCoN2014 CCoN2013 CCoN2012 CCoN2011 CCoN2010 CCoN2009 CCoN2008 CCoN2007 CCoN2006 CCoN2005

勉強会@中央線10周年記念企画第5弾

平成最後の開催となる10周年記念企画第5弾は、「百科事典」を取り上げました。 (54) 2019/2/7 高円寺HACO 斎木小太郎(ポプラ社)「「百科事典」を本気で考えようぜ」 学校での百科事典を使ったワークショップの紹介から、「百科全書/事典ってそもそも…」「…

勉強会@中央線10周年記念企画第4弾

10周年記念企画の第4弾は、「コミュニティのデザイン」、「図書館におけるデザイン」に続く、デザイン談義シリーズの3回目として、具体的な事例・実践をベースに「図書館のデザイン」について考えてみよう…ということで、千葉大学のアカデミック・リンク、大…

勉強会@中央線10周年記念企画第3弾

10周年記念のメイン企画は、信州への慰安旅行でした。 中央線の行き着く先である信州で時間を気にせず議論を楽しむ…というのは、ここ数年の常連メンバーでもある平賀研也さんから何度となくお誘いを受けていたのですが、この機会に行かずにいつ行くのか!?…

勉強会@中央線10周年記念企画第2弾

10周年記念企画の第2弾でした。 今回もアカデミックとエンターテイメントが両立した時間にしたいなと思い、国立科学博物館で7月13日から開催されている「特別展昆虫」との非公式タイアップ企画として、この会に9年ぶりの登壇となる神保宇嗣さんに、「中の人…

勉強会@中央線10周年記念企画第1弾

早いもので、このささやかな集まりも10周年を迎えました。 せっかくの10周年なので、同じように開催するにしても少し"ひねり"を加えたい…ということで、10周年記念企画の第1弾を開催しました。 (50) 2018/3/23 高円寺HACO 鈴木宏節(青山学院女子短期大学)…

CCoN2018写真リスト

"あの河を渡れば" Teknaf, 2002. CCoN2017 CCoN2016 CCoN2015 CCoN2014 CCoN2013 CCoN2012 CCoN2011 CCoN2010 CCoN2009 CCoN2008 CCoN2007 CCoN2006 CCoN2005

勉強会@中央線RT2018〜如月を開催

10年目最後の企画でした。 (49) 2018/2/5 高円寺HACO 李明喜(ACADEMIC RESOURCE GUIDE)「図書館におけるデザインとは何か?何ができるのか」 李さんとは、2009年のトークイベント「図書館は視えなくなるか?」で初めてお会いしたと記憶しているので−極めて…

「柳本浩市コレクションに見るデザインアーカイブの可能性」にコメント協力

AXIS(アクシス) 2017年 10 月号 [雑誌]出版社/メーカー: アクシス発売日: 2017/09/01メディア: 雑誌この商品を含むブログ (1件) を見る『AXIS』の2017年10月号に掲載されている、ライターの土田貴宏さんによる「柳本浩市コレクションに見るデザインアーカイ…

勉強会@中央線RT2017〜葉月を開催

(48) 2017/8/10 高円寺HACO 氏原茂将(創建)「〈最小公倍数〉を探るコミュニティデザイン」 2010年以来、2度目の登壇となる氏原さんからは、事前に次のような概要をもらっていました。 〈最小公倍数〉というよく分からない言葉は、最近のプロジェクトを経て…

#145

2016.3 Minakami, Japan. 汽車が駅から動き出した時位、それまでのことを一切後にして来たという気分がすることはない。 吉田健一「忙中の閑」 汽車旅の酒 (中公文庫)作者: 吉田健一出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2015/02/21メディア: 文庫この商品…

#144

2016.10 Tsuchiura, Japan. 旅も、本も、何れもそれだけで幾らでも未来の夢が描けるものである。併しそれだから、止めて置く。凡ては老後の楽みに取って置こうと思うのである。 吉田健一「老後」 汽車旅の酒 (中公文庫)作者: 吉田健一出版社/メーカー: 中央…

#143

2015.10 Nara, Japan. 碌に旅行をしたことがないものだから、旅情などということを持ち出して、自分が生れる前の昔を恋しがったりすることになる。 吉田健一「超特急」 汽車旅の酒 (中公文庫)作者: 吉田健一出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2015/02/21…

#142

2015.10 Nara, Japan. もの珍しかったり、目先が変わったりするのと反対で、旅をしている時、或る場所がいつ来て見ても同じであること位、嬉しいものはない。 吉田健一「人間らしい生活」 汽車旅の酒 (中公文庫)作者: 吉田健一出版社/メーカー: 中央公論新社…

#141

2015.10 Yamato-Saidaiji, Japan. どうあっても間違いないことは、我々が汽車その他から降りた場所は、我々が住んでいる所ではないということである。 吉田健一「帰郷」 汽車旅の酒 (中公文庫)作者: 吉田健一出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2015/02/2…

#140

2016.10 Tsuchiura, Japan. 旅行をする時には、普通はどうでもいいようなことが大事であるらしい。 吉田健一「道草」 汽車旅の酒 (中公文庫)作者: 吉田健一出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2015/02/21メディア: 文庫この商品を含むブログ (13件) を見る