勉強会@中央線Z2019~初夏の変

一年がかりでやってきた10周年記念イベントが一区切りがついて、元号も改まって…ということで、やってることは全然変わらないので完全に気分の問題なのですが、「勉強会@中央線Z」という旗を掲げて12年目に突入していきたいと思います。
新シリーズ初回は、この4月に上京してこられた福島幸宏さんの歓迎会も兼ねて、一席お願いしました。珍しく、現在の自分の本業にガッツリ関係するネタでもあります。

(55) 2019/5/24 高円寺HACO 福島幸宏東京大学)「デジタルアーカイブの今後ー見世的な整理と個人的野望」

事前には、ざっくりと「今後の企みというか目指すところを話してほしい。それらを踏まえて議論しましょう」とだけ、福島さんにお願いしていました。
当日の福島さんからは、ここ四半世紀の日本におけるデジタルアーカイブ」の系譜とその射程範囲及び関係者をざっと整理した上で(「デジタルアーカイブ」は日本にしかない…という言説もあるような気がしますが(笑))、デジタルアーカイブという領域を設定し得るのか、或いは学問として成り立ち得るのか、そして「デジタルアーカイブ学会」とはどのような場であるべきなのか、という問いが提起されました。
今回の参加者は、奇しくも日本のデジタルアーカイブを引っ張る実務者・研究者・技術者が一堂に会していて、議論は大いに盛り上がりました(その他、評価指標や人材育成の話も出ていましたね)。その内容は福島さんのこれからのアウトプットに消化/昇華されるようなので、ここでは言及せずにそれを待つことにしたいと思います。
何はともあれ、福島さんのパワフルなキャラクターが全面に出た、とても楽しい時間でした。あんまりやらないのですが、テーマに即した参加者で固めると議論が一層ドライブするという、典型的な会だったと思います。どこかで続編を企画することにしますかね。
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