勉強会@中央線10周年記念企画第1弾

早いもので、このささやかな集まりも10周年を迎えました。
せっかくの10周年なので、同じように開催するにしても少し"ひねり"を加えたい…ということで、10周年記念企画の第1弾を開催しました。

(50) 2018/3/23 高円寺HACO 鈴木宏節青山学院女子短期大学)「モンゴルで探す騎馬遊牧民の歴史史料」

この10年くらいはアカデミックな世界から離れていましたが、その間に温めていたアイデアがありました。それが、この10年くらいで世間に定着してきた「サイエンス・カフェ」の歴史学版をこの勉強会でやる、というものです。
私が学生時代に学んだのは中央ユーラシアの古代史というレア?な学問です。すでに離脱した私が言うことでもないですが、人文学>歴史学東洋史学>中央ユーラシア古代史は、決してとっつきやすい、メジャーな学問ではありません。しかし一方で、断片的な史料の地道な解読からダイナミックな歴史像を構築していくこの学問における一連の営みは、極めて刺激的です。
その面白さをより多くの方と楽しむ時間を共有したいと思い、今回、大学院の先輩で、先ごろモンゴルで大発見をして紙面を賑わせた鈴木さんに登壇をお願いしました。


久々のプロジェクタを囲むレクチャー形式でしたが、鈴木さんの洗練された語りとスライドを活かすにはやはりこのカタチでしょう。
参加者の多くは鈴木さんのフィールドに馴染みの薄かったのですが、それ故に少し齧っている僕なんかが引っかからないところで質問が出てそこから話が膨らんで…と、「勉強会の王道」とでも呼ぶべき盛り上がり方になったのが印象的でした。