100年前のチベット : Tibet, 100 years ago

カレントアウェアネス-Rの記事「20世紀初頭のチベットの写真等を大学図書館がデジタル化・公開(米国)」(08/8/12)によると、

米国ウィスコンシン大学ミルウォーキー校図書館が、世界初となるラサのポタラ宮殿の写真を含む、1900年から1901年と1932年から1937年にそれぞれ撮影された、チベットの写真約900点と、19世紀末から20世紀初頭のチベットの地図10点をデジタル化し、ウェブサイトで公開しています。これらの資料は、米国地理学会の図書館が保管しているもので、1900年から1901年に撮影された写真は、当時のチベットを訪れたモンゴル人仏教徒によるもの、1932年から1937年に撮影された写真は、米国人の写真家・冒険家フォルマン(Harrison Forman)氏によるものだということです。

とのこと。外国人の入境を禁止していた当時の写真ということで、非常に貴重なコレクションです。良い仕事してます。
Tibet -American Goegraphic Society Library http://www.uwm.edu/Library/digilib/tibet/index.html
せっかくなので自分が2001年の11月にチベットを旅した時の写真を併せて掲載してみます。ついでに、1912年にラサに入って日本人として、初めてチベットをフィルムに収めた青木文教の旅行記『西蔵遊記』(京都、内外出版、大正9年)にもリンクはっておきます。

1枚目は、100年前のラサのポタラ宮

こっちは、それから100年後の写真。建物の周りがやっぱり激変してます。

こっちが青木文教のとったポタラ宮
2枚目は、ギャンツェのバンコル・チューデ。やはり美しいフォルムです。

次は、それから100年後の写真。

こっちは青木文教のとったバンコル・チューデ
3枚目は、甘粛か青海の寺院での巡礼者たち。

続いて、80年後のラサのジョカンの巡礼者たち。多少こざっぱりしてます。

こっちは青木文教がとった女性