旅行記:八重山編

八重山酩酊行2005_旅地図

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蛇足 「八重山図書館考」

個人旅行者にとって“情報”は最も大切なものである。ガイドブックだけでなく、宿泊情報や交通情報から政治情報・天気予報などを、口コミや情報ノート、現地の新聞、そしてここ10年はインターネット(ニュースサイトから掲示板、無料WebメールからSNSまで)な…

波照間島→石垣島→小浜島

小さい頃から、口内炎ができると母親はこう言ったものだった。「チーズを食べなさい」と。何がどういうからくりで効果があるのかは知らないが、口内炎ができる度に盲目的にチーズを食った。そして今も、そうしている。 そして、朝起きた俺は、自分の下唇がと…

波照間島

まだ背丈の低いサトウキビ畑を真っ直ぐに貫いた道が、茫洋たる蒼海へと緩やかな斜面を下っていく。前日からの陽射しで、俺の顔は赤黒い顔になっていた。急に南国の強い太陽に曝されて妙な日焼けになってしまったようで、その薄汚れた服装と相俟って、“精悍”…

竹富島→石垣島→波照間島

竹富島というのは、舗装されていない白い砂の路地に、珊瑚の黒い壁、そして瓦葺の屋根の上にはシーサーという具合に、コマーシャルで見かけるステレオタイプ的な沖縄のイメージを具現化した、誤解を恐れずに言えば、観光の島だ。 朝にはおばぁたちが路地を掃…

鳩間島→石垣島→竹富島

朝8時半、郵便船がやってきた。ちょうど同じ頃、海上ロケをやるらしく、俳優やスタッフが乗り込んだ貸切フェリーが今にも岸を離れようとしていた。 このお見送りのために、里子一家から郵便船のおっさんだけでなく、島の人が総出で手を振りに来た。2日後には…

鳩間島

鳩間島は小さな島だ。ゆっくり回っても2時間で島を一回りできてしまう。 必要以上に曰く有り気な御獄の上に立てられた鳥居や、何やら珊瑚の残骸にしか見えない平家の残党(!?)の家の跡や、八重山の島々にはお約束の島内共同ゴミ捨て場。車にしても壊れて…

西表島→鳩間島

俺たちは、何時来るかも分からない船を、北風が吹きつける上原港に腰を下ろして待っていた。・・・八重山なのに寒いし! 次の目的地は鳩間島。人口50人程度の小さな島だ。ここへ向かうには八重山から一日おきのフェリーか、上原から毎日出ている郵便船に乗せ…

西表島(2)

西表島は意外に大きな島だ。東部の大原から西部の上原・船浦まで車で小一時間はかかる。 二日目の宿は、上原の港近くのM荘。部屋は襖で仕切られただけで、ドアとベッドの文化に慣れた旅行者(俺含む)にはかなり衝撃的だった。 「下着が盗まれまた事件があ…

西表島(1)

2日目、俺たちはカヤックで仲間川を遡った。ただ、これは辛い思い出でもある。ガイドは、Hさんにお願いしていた。 インターネットでカヤックツアーを物色していたときにたまたま見つけたのがHさんの会社なのだが、彼の日本をカヤックで縦断したというその…

石垣島→西表島

蛇化未禰が「腹が減った」と言うので、西表島へ渡る前に遅い昼を食べることにした。 正直なところ、もう2時を過ぎていたので、この時間の昼食は宿での夕食に差し支えるおそれがあるので、俺は全く乗り気でなかった。 しかし、集団行動であるため、この程度…

石垣島

俺と伊毛打と蛇化未禰の3人が石垣島の空港に着いたのは、昼過ぎだった。こじんまりとした空港を出て、離島桟橋に向けてタクシーに乗り込む。初乗りが390円ということに驚いたのも束の間、運転手のおじいが妙なことを言い出した。 「車で少し行ったところに、…

「同僚三人旅」持っていった本

放浪記 (新潮文庫)作者: 林芙美子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1979/10/02メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 55回この商品を含むブログ (81件) を見る一人になった波照間島〜小浜島で読んだ。