図書館

「2010年代の出版を考える」@阿佐ヶ谷ロフトAに参加

2月1日に阿佐ヶ谷ロフトAで行われたイベント「2010年代の出版を考える」に参加してきました。仕掛け人は、同じ某NPO法人に籍を置きながら面識のない沢辺均さんや某勉強会でスピーカーをお願いした仲俣暁生さんがたち。もともと開催されるのは知っていたのだ…

チベット文献図書館を訪問

仕事柄、旅行先で「Library」という言葉を目にすると、どうにも気になって仕方ない。僕の同僚にもそういうヒトは多いから、これも一種の職業病の一つかもしれない。 今回のダラムサラ訪問でも、ガイドブックに「チベット文献図書館」という言葉を見つけた途…

学術情報流通に関わる機関・企業による新春懇話会に参加

ちょっと前の話になるが、1月20日に国立情報学研究所にて開催された学術情報流通に関わる機関・企業による新春懇話会なる会合に参加してきた。個人で。 仕掛け人の一人であるid:argさんも書いているとおり、非公開の集まりなので内容についてはコメントしな…

「パスファインダー」極私的まとめ

某MLでパスファインダーについて長めの投稿をしたので、大幅加筆修正して転載します。 パスファインダー*1について、色々な論点が提示されていますが、自分の考えと少し違うところもあるので、まとめておきます*2。全国の図書館でパスファインダーを作りまし…

これからの知―情報環境は人と知の関わりを変えるか

d-laboセミナー「これからの知―情報環境は人と知の関わりを変えるか」(NDL長尾真館長と濱野智史さんの対談)に参加してきました。詳細はid:min2-fly氏がまとめているので、そちらをご覧頂ければよいとして…ここでは、最近ちょっと気になっていることを(遅…

勝手に総括する"Library of the Year 2006-2009"

12月9日、某勉強会で「勝手に総括する"Library of the Year 2006-2009"」という5分のスピーチをしたので、その内容を掲載しておきます。 1.Library of the Year(LoY)とは (1)これからの図書館のあり方を示唆するような先進的な活動を行っている機関に…

【告知】図書館は視えなくなるか?

友人が仕掛けるシリーズ・イベントの第4回、つまり最終回。今回は・・・厳しい? と思ってたけど、行けそうです(12/1)。 「これからの知―情報環境は人と知の関わりを変えるか(図書館は視えなくなるか?―データベースからアーキテクチャへ) 国立国会図書…

横浜で聴き、走り、話す

第11回図書館総合展に休暇を取って行ってきました。 サンメディア主催:セッション:図書館資料を100パーセント有効活用!「OPACを超える瞬間〜図書館の現場から」 仕事に直結するのでコメントは差し控えますが、非常に面白かったです。既知の方が登壇されて…

ARGカフェ@横浜に参加

2009/11/12に横浜で開催されるARGカフェ&フェストに参加して、またもやライトニングトークで喋ることになりました*1。 肝心のライトニングトーク。ARG本家サイトでもそのうち掲示されると思いますが、「内と外:勉強会@中央線2年の軌跡」と題して、友人た…

【告知】Library of the Year 2009

Library of the Year 2009 by NPO法人知的情報資源イニシアチブ(IRI) 2009年11月12日(木)13:00-14:30 図書館総合展特設B会場(パシフィコ横浜) ※事前申込不要、参加費500円「Library of the Year」は、IRIが図書館など全国の知的情報資源に関わる機関を対…

【告知】図書館は視えなくなるか?

友人が仕掛けるシリーズ・イベントの第3回。今回も参加予定です。 言語とはなにか― 書く、伝える、遺す(図書館は視えなくなるか?―データベースからアーキテクチャへ) 国立国会図書館長=情報工学者・長尾真の シリーズ対談 第3弾 これまで本という形を与…

ARGカフェ&新しい図書館研究交流会@仙台

6月20日、仙台に行ってたのでご報告。 第三回新しい図書館研究交流会 新しい図書館研究交流会は、前回に引き続いての参加。前回よりは建築目当ての参加者が減った分、少なめ。 会場となったせんだいメディアテーク(SMT)は、川口メディアセブン*1、山口芸術…

ARGカフェ@仙台に参加

2009/6/20にせんだいメディアテークで開催されるARGカフェ&フェスト(今回は「新しい時代の図書館研究会」との同時開催)に参加して、ついでにライトニングトークで喋ることになりました*1。 肝心のライトニングトーク。キーワードは、「図書館」「ナレッジ…

「本」も「図書館」もいらないのか?

以前告知した「国立国会図書館長=情報工学者・長尾真のシリーズ対談:図書館は視えなくなるか? ―データベースからアーキテクチャへ」第2回、山形浩生氏との対談「もう、「本」や「図書館」はいらない!?」(於d-labo、5月11日)に行ってきました。 前回の…

【告知】図書館は視えなくなるか?

友人が仕掛けるシリーズ・イベントの第2回。今回も参加の方向で調整します。 図書館は視えなくなるか? ―データベースからアーキテクチャへ 国立国会図書館長=情報工学者・長尾真のシリーズ対談現・国立国会図書館長である情報工学者の長尾真氏がホスト役を…

黒板勝美『西遊二年欧米文明記』

黒板勝美 『西遊二年欧米文明記』 東京, 文会堂書店, 明治44(1911)年, 824p.<本文>黒板勝美(1874-1946)は、『国史大系』の編纂で知られる長崎県出身の国史学者。明治41年からの2年間、アメリカ、イギリス、ルーマニア、ギリシャ、ドイツ、イタリアなど…

アーバンツーリズムと図書館

最近、「アーバンツーリズム」という言葉を知人から教わった。 都市観光。名所などを観光するだけではなく、芸術、買い物、飲食を楽しむなどして都市の雰囲気や歴史、町並みに触れたり、市などを訪れて市民と接するなど様々な魅力を体験することをいう。 意…

ワークショップのつくり方、広め方

3月22日、川口メディアセブンで開催されたトークイベント『ワークショップのつくり方、広め方 ワークショップって何だろう?』に参加してきました。 川口メディアセブンは2007年に川口駅前に、新たな地域の学びの場としてオープンした公共文化施設(運営:NP…

大岡育造『欧米管見』

大岡育造編 『欧米管見』 東京, 大岡育造, 明治34(1901)年, 188p.<本文>大岡育造(1856-1928)は、代言人(弁護士の前身)から政治家(政友会)に転身し、衆議院議長まで務めた人物である。 本書は、緒言に「本編はハ唯其見聞スル所ニ随テ放言漫語ヲ試ミ…

Tokyo's Tokyo

羽田空港を発着する旅人のためのエディトリアル・ショップです。 羽田から出掛ける人が必要な旅の道具。 羽田から帰る人が必要な東京のお土産。 そして、それらを彩る本たちが厳選されて並びます。 その全ては、東京を編集するという視点によって 選ばれた東…

新しい時代の図書館研究会第2回研究交流会

新しい時代の図書館研究会第2回研究交流会「図書館の「使い方」を考える。」@多摩美術大学図書館 2月28日、参加してきました。主催は、神戸芸術工科大学のプロジェクト・新図書館ラボ。 本学(神戸芸術工科大学)におきましても、図書館を核とした新しい教…

「東洋史学の危機」と第3回ARGカフェ&フェスト

昨年に大学の同級生で博士論文を準備していた友人が思わぬ形で自らの研究に幕を下ろしたり、母校の研究室にたまに帰っても昔とそう変わらない面々が研究に打ち込んでいる姿を見たりして、漠然と「人文系の学問の危機」なんていうことを柄にもなく考えていた…

自律進化するデータベースとしての図書館!?

以前告知した「国立国会図書館長=情報工学者・長尾真のシリーズ対談:図書館は視えなくなるか? ―データベースからアーキテクチャへ」第1回、池上高志氏との対談「自律進化するデータベースはつくれるか」(於d-labo、2月12日)に行ってきた。 恥ずかしなが…

旅の図書館

これまで<旅>と<図書館>の関わりについて何度か取り上げているが、もう一つその前提となるべきものへの言及を怠っていた。 それは、<旅の図書館>。「"テーマのある旅"を応援する」という理念の下、財団法人日本交通公社が運営する、恐らく日本で唯一の…

南益行の「観光図書館論」

<旅>もしくは<観光>と<図書館>との関わりについて、最近少し話題になっている(「している」といった方が正確か?)。 旅する図書館屋−Traveling LIBRARIAN 「旅人のための図書館を夢想する」(08/12/27) ACADEMIC RESOURCE GUIDE (ARG) - ブログ版 …

【告知】図書館は視えなくなるか?

友人が仕掛けるシリーズ・イベントの記念すべき第1回です。非常に刺激的な内容ですので、是非。もちろん私も参加します。 図書館は視えなくなるか? ―データベースからアーキテクチャへ 国立国会図書館長=情報工学者・長尾真のシリーズ対談 現・国立国会図…

生江孝之『欧米視察細民と救済』

生江孝之 『欧米視察細民と救済』 東京, 博文館, 明治45(1912)年.<本文>生江孝之(1867-1957)は、宮城県出身で、キリスト教を基盤にした社会事業家として知られる人物である。 青山学院退学後、宣教師の通訳などをしていた生江は、明治33(1900)年、友…

旅人のための図書館を夢想する

今年の12月16日、某勉強会で「旅人のための図書館を夢想する」という5分のスピーチをしたので、その内容を掲載しておきます。このテーマについては、日本有数の観光地・奈良の出身としても、サラリーマン・バックパッカ―としても、図書館業界に身を置く人間…

野沢濶『記事紀行文』

野沢濶 『記事紀行文』大阪, 岡本偉業館, 明治37(1904)年, 247p.<本文>本書は旅行記ではなくエッセイ集なので、本来であればこのシリーズで紹介することはないのだが、読んでみると著者の野沢にもヨーロッパへの留学経験があったことが分かる。ここでは…

三上久満三『欧米新旅行』

三上久満三 『欧米新旅行』 東京, 精華堂書店, 明治41年, 179p.<本文>著者の三上久満三なる人物については、詳しいことは全くわからない。ただ、明治30年代の前後、アメリカに8年、ヨーロッパに3年滞在したことが、本書を読めば分かるばかりだ。 三上の関…