旅行記:ウズベキスタン編

夫婦で行くウズベキスタン周遊2008_旅地図

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「夫婦旅行」持っていった本

イスラームの世界観―「移動文化」を考える (岩波現代文庫)作者: 片倉もとこ出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2008/02/15メディア: 文庫 クリック: 5回この商品を含むブログ (3件) を見る僕よりも家内の方がはまっていた。ゾロアスター教 (講談社選書メチエ)…

旅の終わり

こうして、表向きは妻を接待し、裏ではソグドの痕跡を訪ねる我々のウズベキスタン周遊の旅は終わった。正直なところ、もうちょっと色々あるのかと思っていたが、想像以上にソグドの痕跡はかき消されてしまっていた。イスラム化・トルコ化・共産主義の波は、…

タシケント散策

2度目のタシケント。その主目的は土産の購入と、ウズベキスタン美術館の訪問である。 土産の方は、再び地下鉄に乗って行ったチョルスー・バザールで香辛料、お茶、干しブドウなどを大量に買って完了。スーパーなどでその土地のお菓子とかを買ったり、空港で…

タシケントへ

ブハラで2泊してから、飛行機でタシケントに戻ることにした。ヒヴァも、ソグドには何も関係ないとはいえ、心残りでないこともなかったが・・・ちなみに、チケットはブハラ旧市街の中にひっそりと紛れていた小さな旅行会社で手配した。飛行機は、明け方の嵐の…

インドとウズべキスタンの間

カラーン・ミナレットの周りで、インドの映画だかミュージックビデオだかの撮影をやっていた。インド料理屋でよく流れてる、男優と女優が場所を変えながら絡み、踊るあれである。オンボロと立派な2台のロケバス。ADらしいインド人が声をかけると、前者からは…

ブハラの街を見下ろす

ブハラ最大の見所は、何と言ってもカラーン・モスクの側にあるカラーン・ミナレットだろう。下から見上げるでも美しいが、一度くらい5000スム払って登るのも悪くない。頂上からは、ブハラの旧市街を一望することができる。しかし、ブハラ市内にもう一つ、見…

土産天国×熱暑地獄

ブハラはなかなか過ごしやすい街だと思う。噴水の気持ち良いリャビ・ハウズを中心に。土レンガ作りの路地の込み入った旧市街のあちこちにキャラバンサライ(隊商基地)やモスク、メドレセが点在しているのだが、通りの店舗だけでなく、キャラバンサライやメ…

ブハラへ

シャフリザーブスからブハラまでは、平坦な砂漠をつっきる道を、車で4時間ばかりの行程である。 このブハラは、かつてはソグディアナ有数の都市として名を馳せ(中国の史書では「安国」と記され、ここにルーツを持つソグド人は「安」姓を名乗った。例:安如…

シャフリザーブスへ

予定通り、サマルカンドで2泊してから、ブハラに行くことにした。それも、ただ行くだけでは面白くないので、車をチャーターして、シャフリザーブス経由である。 シャフリザーブスは、ティムールの故郷として、そして彼の夏の都が置かれたことで有名だが、ソ…

アフラシアブ博物館

ようやく、アフラシアブ博物館に到着した。繰り返すようだが、今回の旅のハイライトである。博物館内には丘で発掘された土器やオスアリなどの遺物が展示されているのだが、メインは何といっても宮殿から発見された壁画であろう。 煌びやかな衣装に身を包み、…

死者の丘

アフラシアブの丘は死者の丘だった。 「康国」とも呼ばれた古のサマルカンドは、モンゴル軍の襲来によって廃墟と化し、打ち捨てられ、そして今や死者の街となっている。ソグド時代の名残は、ところどころに残された土壁の痕跡くらいのものだ。 レギスタン広…

レギスタン広場

サマルカンド最大の目的はアフラシアブの丘とその博物館。とはいえ、昼食を済ませて一息ついたらもう15時。楽しみは明日に取っておくとして、まずは普通のツーリストと同様にレギスタン広場に向かった。 レギスタン広場はモンゴル時代以降のサマルカンドの中…

サマルカンドへ

翌日は、特急レギスタン号でサマルカンドへ(1人8000スム)。タシケントを朝8:00に出発して、ソグディアナの中心地であったサマルカンドまでは3時間半の道のりだ。 車窓を流れる風景は折からの曇天で心踊らせるものでなく、車内販売も係員がやる気なく駄菓子…

タシケント散策

それでも、タシケントでは往年のシルクロードの影をまったく見られないのかと言うと、そうではない。地下鉄のチョルスー駅を降りると、そこは中央アジア最大のマーケット、「チョルスー・バザール」である。 人と物であふれるこのバザールの主力は、近郊の農…

タシケント到着

タシケントに到着したのは、現地時間では21時だが、日本時間では1時。ソウルからの出稼ぎ帰りのウズベク人が、解放感からか傍若無人にはしゃぎ、騒ぐ機内からようやく脱した我々は、予約をしておいたホテルから回してもらったタクシーに乗り込んだ。 が、そ…

旅の始まり

夫婦でウズベキスタンに行くことにした。 「東欧好き、遺跡好き」の妻と、「アジア好き」の私。その落とし所が中央アジアだったのだが、日ごろの感謝を込めて、妻を「接待」しようと思い、清水の舞台から飛び降りる気持ちで、チケットを手配した。というのは…