シャフリザーブスへ

予定通り、サマルカンドで2泊してから、ブハラに行くことにした。それも、ただ行くだけでは面白くないので、車をチャーターして、シャフリザーブス経由である。
シャフリザーブスは、ティムールの故郷として、そして彼の夏の都が置かれたことで有名だが、ソグドの時代にはキッシュ(中国の歴史書では「史国」。ここにルーツを持つソグド人は「史」姓を名乗った。例:史朝義)と呼ばれたオアシス都市である。つまり、今回の旅の趣旨から行けば、いかに地方の田舎街とはいえ、飛ばすわけにはいかない街なのである。
とはいえ、残念ながらソグドの痕跡を示すものは殆どなく、いやに大きなティムールの宮殿の門の一部が残るだけである(世界遺産らしい)。

サマルカンドからシャフリザーブスへは、絶景のタフタカルチャ峠を越えて2時間の道のりである。途中、英語をまったく解さない運転手が、峠の手前の丘の上にある妙な岩を指して、「ゲルマンスキー(ゲルマン人の遺跡?)」と教えてくれたくれたが、未だに何だったのかわからない。
さて、意気揚揚と乗り込んだシャフリザーブスだったが、アクサライ宮殿で「悪妻@アクサライ」(もといネタです!)というコンセプトで妻の写真を撮り、ティムールの家族の眠る廟を参観すると、2時間ほどでやることはなくなってしまった。

ここからさらに南下すれば、鉄門を抜けて仏教遺跡で有名なテルメズ、古のトハリスタンへと行くことができるのだが、今回はパスすることにし、一路ブハラへと向かった。