ブハラの街を見下ろす

ブハラ最大の見所は、何と言ってもカラーン・モスクの側にあるカラーン・ミナレットだろう。下から見上げるでも美しいが、一度くらい5000スム払って登るのも悪くない。頂上からは、ブハラの旧市街を一望することができる。

しかし、ブハラ市内にもう一つ、見晴らしの良い場所があるのをご存じだろうか?(ちなみに、アルク城の城壁の上ではない)
それは、旧市街の西側にあるサーマーニ公園の中にあるスケルトン観覧車である(ウズベキスタンの少し大きな街には必ず見られる場末感漂う遊園地には、共通して見られる)。写真だけでどこまで伝わるかは心もとないが、針金だけで作られたカーゴ(しかもコーヒーカップのマシンのように回転する)である。高いところが好きではしゃぐ妻を横目に、私は始終固まっていたことを、ここに告白する。ちなみに、こちらは格安の300スムで、地元の子供たちに大人気である。

初めて行く土地ではまずは高い処に登れと言ったのは、確か宮本常一だったかと思うが、ブハラを少し高いところから見下ろしてみると、茶色の街に点在する緑という砂漠の中のオアシス都市というこの街の立地がよく分かる。