旅行記:マレー半島編2

マレー半島卒業旅行2002_旅地図

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10日目:シンガポール→関西

昼過ぎ、幾分ホッソリしたシンガポール組4人は、かねてから密かに約束していた通り集合し、そして更にシンガポーリアンの女子2人と合流した。 彼女たちは、我々も参加した1995年のシンガポールへの修学旅行の際に実施された学校交流で私が仲良くなり、そして…

9日目:マラッカ→シンガポール

最初にも書いたけれども、今回の旅は、何ら主体性を発揮しないシゲオを除くメンバーからのリクエストをもとに組み立てたものだ。 これまで、それぞれのリクエストを何らかの形で実現してきたが、最後に残っていたのがヒロヤの「鉄道に乗りたい」だった。実は…

8日目:クアラルンプール→マラッカ

この頃から、シゲオが新ギャグを披露し始めた。 上目を向いて「にゃー」という声を発して猫の泣き真似をする。意味が分からないし、気持ちが悪い。シゲオは、事あるごとに、特に自分の立場が悪くなるとこのギャグを披露した。最初は笑っていた我々も、次第に…

7日目:プーケット→クアラルンプール

朝、まだ夜も明けきらないうちに、我々はささやかな満足感を胸に抱きながら、しかしかなり後ろ髪を引かれつつもプーケットを離れた。 この日の目的地は、マレーシアの首府クアラルンプール。いよいよ国境を越える。まずは、タイ南部の交通の要衝・ハジャイま…

6日目:プーケット

この日、我々は、新しいフォーメーションを組んだ。これまで基本的に5人そろっての行動だったのだが、旅に慣れてきたということもあって、2-2-1のワントップ型システムを採用したのだ。 今回は、ケンタロウと私が後ろを固め、ヒロヤとヒサシが中盤を構成し、…

5日目:プーケット

壮絶なる夜行バスを克服した我々は、輝く太陽、青い海、白い砂浜、水着の美女、その全てが眩しいプーケット島に降り立った。 バトン・ビーチの北外れにある小綺麗なホテルに荷物を放り出して、早速ビーチへ繰り出す5人。バンコクの喧騒から解き放たれた我々…

4日目:バンコク→プーケット

最初に書いたとおり、今回の旅では、メンバーからそれぞれ寄せられたリクエストをもとに、私が行き先や旅程を組んでいったのだが、バンコクでのリクエストは、ヒサシの“タイ式マッサージ”だった。彼はその後の数年間、居酒屋店長として連日のように「だるい…

3日目:バンコク

旅に出て3日目。この頃から慣れない海外旅行で溜まっていたストレスの影響が、我々一行にも少しずつ現れだしたようだ。これまでも、ちょっとした口論などのトラブルもチラホラとは出ていたのだが、みんな中学以来の付き合いだし、もちろん大事に至ることは…

2日目:アユタヤ→バンコク

我々は、朝からチャリンコで世界遺産・アユタヤの街を観光した。アユタヤは街に遺跡が点在しているので、自転車で回るのが一番効率が良いのだ。これは、私が1999年に炎天下歩きまわって得た教訓である。 とは言え、そもそもの話で恐縮なのだが、このメンツに…

1日目:関西→ドンムアン→アユタヤ

3月というのに、夜明けの近鉄学園前駅は肌寒かった。「寒いな」そう言うと、ケンタロウは私の着ていた黒いポンチョを強奪して着込んだ。よく見ると、みんな軽装である。行き先のマレー半島がいくら暑いとは言え、これでは風邪をひいいてしまいかねない。「準…

出発前

卒業旅行。 それは、学生生活の打ち上げであり、就職前の前夜祭である。どっちにしても、<学生>という特権を振りかざしての「悪ふざけ」ということには変わりないのだが、誰しもが甘酸っぱい思い出とともに青春の一こまとして記憶している一大イベントであ…

「卒業旅行」持っていった本

海の帝国―アジアをどう考えるか (中公新書)作者: 白石隆出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2000/09/01メディア: 新書購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (16件) を見る