レファレンス・サービスの業務モデルを模索する
「レファレンス・サービスこそ図書館サービスの真髄」みたいな話を聞くことが多いです。少なくとも僕は。
日本ではあまり定着しているとは言えないこのサービスの名称やこれからのあり方の議論は別に譲るとして、ある意味で「図書館の直接的な知識提供サービス」ともいえるこのサービスにおいて、これまできちんとした業務モデルが提示されてきたか、換言するならばライブラリアンのナレッジはマネジメントされてきたかというと、答えは「否」だと思います*1。
ところで、知識創造モデル(SECIモデル)*2というナレッジマネジメントの基本理論として使われる知識創造のダイナミズムを示したモデルがあります。
これは非常に汎用的なモデルで、レファレンス・サービスのモデルに援用してみると、次のような形になるのではないかと考えます(これは、少し前から言われている「エビデンスに基づくアプローチ」のレファレンス部分を下支えするモデルにもなると思います)。
ここまでは、レファレンスの仕事をしていた6年前に考えていたところなのですが、最近読んだ本に刺激されて「学習モデル」も考えてみました(スタッフの雇用区分なども考慮に入れなければいけないのですが、ややこしくなるのでざっくり省きました)。
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