ON THE ROAD

#55

2001.12 Varanasi, India. 世界はただあるがままに、動き、通りすぎていく。長い目で見ればそれでいいわけだし、文句をつけることもない。 ジャック・ケルアック『ビッグ・サーの夏−最後の路上』 大きな地図で見る ビッグ・サーの夏―最後の路上作者: ジャッ…

#54

2001.3 Champasak, Laos. 開こうが閉まろうが、戸というものが許してくれるだけのものが見えるというわけだ。 ジャック・ケルアック『ビッグ・サーの夏−最後の路上』 大きな地図で見る ビッグ・サーの夏―最後の路上作者: ジャックケルアック,Jack Kerouac,渡…

#53

2001.12 Kathmandu, Nepal. 「さっさと行かないとぼくはダメになるぞ」ぼくははね起き、逆立ちして毛の生えた脳みそに血を送り返し、廊下にあるシャワーをあび、Tシャツや靴下や下着をかえて気合を入れて荷物をまとめ、リュックをひょいと持ちあげ受付にキー…

#52

2006.12 Bangkok, Thailand. わびしい部屋の中を見回すと、ぼくの希望を詰めこんだリュックがある。 ジャック・ケルアック『ビッグ・サーの夏−最後の路上』 大きな地図で見る ビッグ・サーの夏―最後の路上作者: ジャックケルアック,Jack Kerouac,渡辺洋,中上…

#51

2006.8 Leh, Ladakh. 内部の成立のためには、まず外部が析出されなければならず、逆に、外部もまた内部を前提とせずには存在しえない。同様に、われらはかれらの存在によることなしにはわれらとして自己同一化しえず、かれらの創出をまってはじめて、われら…

#50

2007.6 Ubud, Bali. <異人>とは実体概念ではなく、すぐれて関係概念である。<異人>表象=産出の場にあらわれるものは、実体としての<異人>ではなく関係としての<異人>、さらにいって<異人>としての関係である。ある種の社会的な関係の軋み、もしく…

#49

2004.3 Colombo, Sri Lanka. <異人>とは、それ以上さすらいはしないものの、<漂白>の自由を放棄したわけでもない潜在的な遍歴者である。 赤坂憲雄『異人論序説』 大きな地図で見る 異人論序説 (ちくま学芸文庫)作者: 赤坂憲雄出版社/メーカー: 筑摩書房…

#48

2005.5 Yoyogi, Japan. <異人>とは、共同体が外部にむけて開いた窓であり、扉である。世界の裂けめにおかれた門、である。内と外・此岸と彼岸にわたされた橋、といってもよい。媒介のための装置としての窓・扉・門・橋。そして、境界をつかさどる<聖>な…

#47

2008.9 Takayama, Japan. あらゆる境界は、わたしたちの想像や夢の源泉であり、始原のイメージ群が湧きいづる場所である。世界という存在の奥底をのぞきこもうとする誘惑と、寡黙な存在をことごとく征服したいという欲望とが、そこには渦をまき、蓄積されて…

#46

2004.3 Hatton, Sri Lanka. つぎからつぎへと無限の墓場へと進む無限の列車、みんな油虫だらけだ。 ジャック・ケルアック『荒涼天使たち』 大きな地図で見る 荒涼天使たち〈2〉作者: ジャックケルアック,Jack Kerouac,中上哲夫出版社/メーカー: 思潮社発売日…

#45

2008.5 Samarkand, Uzubekistan. 生涯、毎日旅しなければならなくて、しかも自分の顔を持ち運びそれを自分の顔らしく見せることを想像してみたまえ! ジャック・ケルアック『荒涼天使たち』 大きな地図で見る 荒涼天使たち〈2〉作者: ジャックケルアック,Jac…

#44

2002.1 Kolkata, India. 結局、人生も物語もそれをつづける理由はただひとつ「つぎになにが起こったか?」なのだ。 ジャック・ケルアック『荒涼天使たち』 大きな地図で見る 荒涼天使たち〈2〉作者: ジャックケルアック,Jack Kerouac,中上哲夫出版社/メーカ…

#43

2007.10 Lithabg, Tibet. いまそのことがわかった、ぼくらはみんなおなじでぼくらが一人で旅立てばすべてはうまくいくだろう。 ジャック・ケルアック『荒涼天使たち』 大きな地図で見る 荒涼天使たち〈1〉作者: ジャックケルアック,Jack Kerouac,中上哲夫出…

#42

2008.5 Samakand, Uzubekistan. 消えていく電光のように通過せよ、そして思いわずらうな。 ジャック・ケルアック『荒涼天使たち』 大きな地図で見る 荒涼天使たち〈1〉作者: ジャックケルアック,Jack Kerouac,中上哲夫出版社/メーカー: 思潮社発売日: 1994/0…

#41

2006.3 Delhi, India. だけどぼくにはわかっているのだ、避けるよりは通過する方がいい、と。 ジャック・ケルアック『荒涼天使たち』 大きな地図で見る 荒涼天使たち〈1〉作者: ジャックケルアック,Jack Kerouac,中上哲夫出版社/メーカー: 思潮社発売日: 199…

#40

2001.12 Varanasi, India. 世界を創造した不在の裁判官の手によって事物のなかに置かれた判決の不在にけちをつける理由は世界を創造しないぼくにはないのだ。 ジャック・ケルアック『荒涼天使たち』 大きな地図で見る 荒涼天使たち〈1〉作者: ジャックケルア…

#39

2007.6 Kuta, Bali. 世界はぼくが見るものによって救われるだろう。 ジャック・ケルアック『荒涼天使たち』 大きな地図で見る 荒涼天使たち〈1〉作者: ジャックケルアック,Jack Kerouac,中上哲夫出版社/メーカー: 思潮社発売日: 1994/05メディア: 単行本この…

#38

2001.12 Dhaka, Bangladesh. この都市はきみが好きなようにやらしてくれるだろう。 ジャック・ケルアック『荒涼天使たち』 大きな地図で見る 荒涼天使たち〈1〉作者: ジャックケルアック,Jack Kerouac,中上哲夫出版社/メーカー: 思潮社発売日: 1994/05メディ…

#37

2001. 3 Champasak, Laos. いまぼくは世界というあのくそ映画館に帰ってきていまそれをどうしようというのか? ジャック・ケルアック『荒涼天使たち』 大きな地図で見る 荒涼天使たち〈1〉作者: ジャックケルアック,Jack Kerouac,中上哲夫出版社/メーカー: …

#36

2007.10 Chengdu, China. それは到来した、それはいつもぞくぞくするような季節に到来するのだ。 ジャック・ケルアック『荒涼天使たち』 大きな地図で見る 荒涼天使たち〈1〉作者: ジャックケルアック,Jack Kerouac,中上哲夫出版社/メーカー: 思潮社発売日: …

#35

2006.2 Leh, Ladakh. すべてうまくいくだろう、どこへいっても孤独は孤独だ、そしてぼくらが持っているものといえばただ孤独だけだ、そして孤独はそんなに悪いものではない。 ジャック・ケルアック『荒涼天使たち』 大きな地図で見る 荒涼天使たち〈1〉作者:…

#34

2008.4 Zenpukuji, Japan. 冒険の行進は運命をひきずりながら進む。 ジャック・ケルアック『荒涼天使たち』 大きな地図で見る 荒涼天使たち〈1〉作者: ジャックケルアック,Jack Kerouac,中上哲夫出版社/メーカー: 思潮社発売日: 1994/05メディア: 単行本この…

#33

2008.7 Chichibu, Japan. 世界は逆さまなんだ、おもしろいね、世界はクレージーな映画なんだ。 ジャック・ケルアック『荒涼天使たち』 大きな地図で見る 荒涼天使たち〈1〉作者: ジャックケルアック,Jack Kerouac,中上哲夫出版社/メーカー: 思潮社発売日: 19…

#32

2005.5 Tokyo, Japan. すべてがひそかにうまくいっている世界の狂暴さのもとには荒涼はないのだ。 ジャック・ケルアック『荒涼天使たち』 大きな地図で見る 荒涼天使たち〈1〉作者: ジャックケルアック,Jack Kerouac,中上哲夫出版社/メーカー: 思潮社発売日:…

#31

2008.2 Tokyo, Japan. おお、黄金の永遠よ、あなたの表情のなかのなかのにやにや笑するものたちよ、そいつらをひっつかまえて永遠に真実であるあなたの奴隷にせよ―ぼくをわが人間の変節を赦し給え。 ジャック・ケルアック『荒涼天使たち』 大きな地図で見る …

#30

2008.5 Bukhara, Uzubekistan. すべてが表現され、行われてしまったとき、それに意味などないということを知るのはなんと快いことだろう。 ジャック・ケルアック『荒涼天使たち』 大きな地図で見る 荒涼天使たち〈1〉作者: ジャックケルアック,Jack Kerouac,…

#29

2008.4 Asagaya, Japan. たえず変化し、すべてを実現し、やってきては去り、泣き言をいい、苦しみ、喜び、叫ぶのは、ぼくであって、この空漠たる世界ではないのだ。 ジャック・ケルアック『荒涼天使たち』 大きな地図で見る 荒涼天使たち〈1〉作者: ジャック…

#28

1999.3 Pulau Kapas, Malaysia なぜぼくが放浪生活をしているのか―かれらはその説明がききたくてぼくをつかまえんばかりに近くまで寄ってきたが、ぼくは真面目に対応してかれらもとうとう頭をふるといったっけ、「好きにしろ」。―砂漠まで四マイルあったがか…

#27

1999.2 Chiang Saen, Thailand 世界旅行は見た目ほどらくではない、苦労を忘れ目にした不思議な場面を思い出すのは興奮や恐怖から家に帰ったあとにすぎない。 ジャック・ケルアック『ヨーロッパへの大いなる旅』 大きな地図で見る 孤独な旅人作者: ジャック…

#26

2007.6 Ubud, Bali ぼくはかれの出現を待っていた。かれは一度も現れなかった。 ジャック・ケルアック『山上の孤独』 大きな地図で見る 孤独な旅人作者: ジャックケルアック,Jack Kerouac,中上哲夫出版社/メーカー: 新宿書房発売日: 1996/07/01メディア: 単…