第3回ウェブプロデューサー勉強会に参加

 一昨日、id:argこと岡本真さんが言いだしっぺとなって開催されている第3回ウェブプロデューサー勉強会なるものに参加してきた。前にやってた仕事はこういうことだった(と考えていた)けど、今の仕事は2回くらい捻らないと結びつかないところもあったりします。まぁ、それはさておき。
 渋谷某所で開催された今回は、"えふしん"さんこと藤川真一さんによるモバツイのお話がメイン。ライブラリアンは自分一人といほぼアウェーな感じで聞いた話のポイントは、

  • 今や445,000人の登録ユーザ、1,000,000のPV、EC2サーバ50台(クラウド)の規模を誇るが、2007年の開始時期は自家サーバに構築していた。当時は企業勤務の傍らで行っていったが、サービスが好評で、それが今の独立につながったので、その意味では「成功」と言えるかもしれない。
  • twitter黎明期のサービス開始だったので、(tiwtter本家からリンクしてもらったりして)特にPRをしなくてもユーザの獲得はできた。しかし、ユーザの声(要望)を先取りして実装するなどの「先回り」を小まめにやったり、機能改修を重ねてユーザを増やしてきた。結果、広告料で運用費を賄えるようになった。
  • 写真投稿機能は好評だったが、位置情報通知機能はうまくいかなかった。今後は、twitter本家との関係を良好に保ちつつ、運用やデザインの精度を上げること、ソーシャルメディア化させること、スマートフォン対応などに取り組んでいく。

といったところですが、とりわけ印象的だったのは、2007年の段階で「twitterはメール並みのインフラになる」と予測し(今のところ当たってます)、「プラットホームとしてのWeb2.0はこれから」、つまりプラットホーム上でのサードパーティのサービス展開の余地があると見越しつつ、外部動向を的確につかみながらサービスに落とし込んでいくその手腕でした。これは全てに通じるもの。
 さて、この勉強会、そもそもウェブプロデューサー―開発だけでなく、ビジネスモデルの構築を踏まえたサービス設計ができる人種、と自分なりに定義しておきます―の技能継承の「場」として設定されたとのこと。単に経験談を話してもらうだけでなく、"key fact"(成功の要因)と"key learning"(こうすればよかった)をそれぞれ3つずつ話してもらう、という「縛り」を設けて話してもらっているのがキーかなと思いました。これだと、話が拡散せずに伝えたいことが伝わる。勉強会運営において、参考になります。
 今後も、持ち回りで運営、紹介制で人を募集、というスタイルで継続していくそうなので、可能な限り参加していきたいと思います。