ミャンマー飲食事情

「飲」すなわち「酒」からいきましょう。

 まず、ビール。
 ミャンマービールが素晴らしい。東南アジア特有の薄いビールなのかと思いきや、しっかりした味で、本場ドイツのコンクールでも高評価、というのもうなずけます。今では、老舗のマンダレービールより人気があるそうな。大瓶一本で2ドル弱。
 「暑い」とか「疲れた」とか「良い夕陽が見れた」とか、適当な理由をつけては、胃袋に流し込んでいました。 日本に帰ってからも、近所のアジア料理屋さんで愛飲しています。
 因みに、ヤンゴンには生ビールもちゃんとあって、なぜか中生が50円弱と、生ビールの方がお得だったりします。
 続いて、ラム。
 その名もマンダレーラム。あちらでは安酒扱いですか、結構いける味。パガンのホテルで、「ロックで」というと、「何でこんな安酒を」と妙な顔をされたけど(1ショット2ドル!!)、夜のイラワジ河を見ながらの一杯は格別でした。
 蛇足ですが、自分への唯一の土産として、空港でこのラムを一瓶買ったのだが、未開封の筈なのに微妙に液体が漏れてました。恐るべし・・・
 最後に、ヤシ酒。
 ヤシの実から作る蒸留酒で、ビルマ人が主に呑んでいます。蒸留の仕方によって色々と味があるのですが、意外に甘くまろやかな味で、非常に呑みやすいのが特徴。
郊外の農村で実際に作っているところを見学させてもらいましたが、出来立ては本当に旨かったです。
とまぁ、自分が堪能したものだけでもこんなにあります。酒は充実してますよね。

 ついで、「食」。
 ミャンマーの料理は概して油っこくて僕の口にはあまり合わず、何と言うか、残念なことでした。ミャンマー人の中にも「中華の方が美味いよね」とか言う人がいたのも、まぁ分かります。
 パガンでは、ホテルで出される外国人向けにアレンジされたビルマ料理は、美味しく食べることができましたが、地元のレストランは「ここら辺で一番美味い」(運転手談)店でも、文句なしに「美味い」と言えない自分がいました(あと不思議だったのは、やたらイタリアンの店があったこと。味は、これまた非常に残念なものでしたが)。
 とは言え、ヤンゴンに出ればシャン料理、インド料理、中華料理と選択肢は広がるし、やたらとメニューが豊富な和風居酒屋まであったりします。そういえば、結局トライしなかったけど、「マックチキン・トーキョー」とか「マック・バーガー」といったきわどいネーミングのファースト・フード店もあったりしました。
 さすがミャンマー。食の面でもワンダーランドです。