パガンの歩き方

 パガンの交通手段は、馬車でした。
だだっ広い大地に散らばる遺跡や寺院、そして新市街から数キロ離れたホテル、12月とは言えかなりの炎天下。自転車での移動は、初日に少しトライしただけで断念したのです。

 馬車はホテルの前にタムロってる(というか、そこで生活している位の勢いで朝から晩までいる)ので、適当に声をかければ、すぐ出してくれる。ホテルごとにグループが決まっていて、また最初についた馬車がその客が滞在する間の専属担当となるシステムらしく、一度乗ればその後の交渉等もないので、これまた楽。
 暗いうちから朝日を見に行ったり、夕日を見てレストランへ寄ってからホテルに戻ったり、はたまた一日借り切ったり、と、非常に使い勝手がいいのです。

 ちなみに、僕らの担当は、19歳の少年で、名前は忘れたが、馬を鞭で叩く際に、「アイーン」と、志村けんのギャクを少し鼻かけたようなセクシー?掛け声を発する、所謂「イケメン」でした(彼らの美的判断の基準はよく知りませんが、道行く女の子からの視線やリアクションをみて想像)。

 彼は今日もホテルの前で客待ちをしてるんでしょうか?