Record Shop Django ＠奈良

高校時代にちょくちょく顔を出していたレコード屋があります。その名もDjango。
店は、当時は奈良の小西通の古民家にあって、中には駆け出しのロック小僧の僕にはまだまだついていけないお洒落なレコードやCDが並んでいました。部活帰りの夕方に寄っていたのですが、奈良には似つかわしくないセンスの良いお兄さん・お姉さんが引きも切らずに出入りして、奥にいた店長さんと色々と音楽談義に華を咲かせていたように記憶しています。
その後、店の場所が変わったこともあって立ち寄ることもなくなったのですが、先日帰省した際に、餅飯殿商店街脇に引っ越してきていたのを偶然発見して、入ってみました。
店内には、相変わらずセンスの良いCDが、店長の熱いポップとともに並んでいました。そして、奥には10年前と変わらない店長の姿も。特に何かを買うつもりもなかったのですが、適当にCDを手に取って妻とあれやこれやと話していると、店長が話しかけてくれました（僕が昔店に来てたことも「何となく覚えてる」とのこと）。
短い時間だったのですが、色々と話をすることができました。昨今のCD離れのせいで売り上げが激減していること、大阪でもかなりの数のCD屋が（僕が通い詰めた店も含めて）店じまいしていること、最近は通販の方が売上が出てきていること、だからblogでの情報発信は欠かせないこと、店舗を閉めることも考えたが応援してくれる人もいるので頑張っていること…。
「CD屋」というリアルな店舗が存続する余地があるのかどうかちょっと分からないところもあるのですが、こういう「セレクションの妙」、つまり「付加価値」で売るDjangoのような店の場合は、リアルでもバーチャルでも生き残っていく可能性ははあると（楽観的に？）僕は思っています。これは本の場合も同じこと。
で、「あぁこれ気になってたけど買ってないなぁ」と思わず手に取ったCD、店長の「どこかで買うならうちで買ってくれ」という一言に、「これも何かの縁」と思って購入することにしました。

ヘイト船長とラヴ航海士~鈴木慶一 Produced by 曽我部恵一~

ともあれ、奈良にお越しの際には、一度立ち寄ってみてください。さもなくば、ブログを。

• Record Shop Django・・・オフィシャル・ブログ。
• さすらいのDJANGO・・・Django応援ブログ。