「図書館の情報発信―最新の技術と図書館サービス」の反響 #2

id:yashimaruが共著で参加した

最新の技術と図書館サービス (図書館の最前線)

最新の技術と図書館サービス (図書館の最前線)

について、「新刊紹介」が出た(年初に執筆者に依頼した原稿が今になって刊行されてきている、といったところだろうか)。

新出「新刊紹介:最新の技術と図書館サービス」『図書館界』2008年7月号、141頁。

拙文について、

第3章「図書館の情報発信」は、インターネットを通じた新しい情報発信について、とりわけ“Web2.0”的な図書館のウェブサービスについて事例を挙げて解説している。
…<中略>…
(引用者注:インターネットによる情報サービスの拡大の)一つの方向性は、第3章で福林靖博氏が述べているように、「ユーザー参加型(コミュニティ型)」サービスへの変化である。これはウェブ上にも図書館コミュニティ(場所)を確保することにもつながっていく。

と的確かつ簡潔に紹介して頂いている(感謝します)。
ちなみに、新氏がインターネットによる情報サービスの拡大のもう一つの方向性として提示しているのは、「情報発信の多様化・効率化と被検索可能性の拡大」である。私は、「情報発信の多様化・効率化と被検索可能性の拡大を前提として「ユーザー参加型(コミュニティ型)サービスに移行しつつある」と考えているのだが、ここについては自分が考えていることを言い尽くせていなかったかもしれない。
さて、本書については全体として、

様々な新しい技術とその図書館サービスへの適用を示すという本書の目的は果たされており、新しいサービスの動向を把握し、ヒントを得るという点では有益である。

という評価をいただいて共著メンバーの一人として非常に有難い一方で、こと自分が担当した章に限ればこの評価にそぐうのか心もとなく思ったりもする。なぜなら、この文章を執筆したのが昨年の6月から7月の時点なので、残念ながら現時点で「最新」というわけにはいかなくなっているからだ(できるだけ普遍的な内容になるようには努力したが…)。
今更ながら今回の内容・スタイルが「書籍」というメディアに適していたのかどうかちょっと自信がなかったりするが、今後の課題ということにさせて頂きたいと思う。


【参考】
2007/12/25「図書館の情報発信―最新の技術と図書館サービス」 ※脱稿後に得られた文献を追記しています。
http://d.hatena.ne.jp/yashimaru/20071225#1198592116

2008/1/14 「「図書館の情報発信―最新の技術と図書館サービス」の反響 #1 」
http://d.hatena.ne.jp/yashimaru/20080114#1200307792