#144
旅も、本も、何れもそれだけで幾らでも未来の夢が描けるものである。併しそれだから、止めて置く。凡ては老後の楽みに取って置こうと思うのである。
吉田健一「老後」
- 作者: 吉田健一
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2015/02/21
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#143
碌に旅行をしたことがないものだから、旅情などということを持ち出して、自分が生れる前の昔を恋しがったりすることになる。
吉田健一「超特急」
- 作者: 吉田健一
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#142
もの珍しかったり、目先が変わったりするのと反対で、旅をしている時、或る場所がいつ来て見ても同じであること位、嬉しいものはない。
吉田健一「人間らしい生活」
- 作者: 吉田健一
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#141
2015.10 Yamato-Saidaiji, Japan.
どうあっても間違いないことは、我々が汽車その他から降りた場所は、我々が住んでいる所ではないということである。
吉田健一「帰郷」
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#140
旅行をする時には、普通はどうでもいいようなことが大事であるらしい。
吉田健一「道草」
- 作者: 吉田健一
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#139
旅行をするときは、気が付いて見たら汽車に乗っていたという風にありたいものである。
吉田健一「金沢」
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勉強会@中央線RT2017〜水無月を開催
(47) 2017/6/9 高円寺HACO 内田伸穂(ソフトバンクロボティクス)「ロボットと体験・意識・ビジネス」
今回はロボットをテーマに選びました。
街で見かけても、観光客とお子様以外には見向きもされなくなっている、人型ロボット。鉄腕アトムやドラえもんに親しんだ私たちが期待するものは、このレベルではないはず。果たしてこれからインパクトをもたらす存在になっていくのでしょうか。
人型ロボットが世に出たことで、人々の体験や意識の変化が進行し、様々な企業がロボットのビジネス活用を模索しています。その実情を知ることで、「人型ロボットのいる世界」が私たち自身をどんな影響をもたらしていくのか想像してみませんか。
日本IBM、デロイトトーマツコンサルティング自動車産業担当、東南アジア駐在を経て、現在ロボティクス産業を満喫している内田さんに、事業目線でロボットについて語っていただきます(図書館や教育機関の事例にも言及していただきます)。
「人型ロボット」の当面の活用場面としては、人間とのコミュニケーションに最適化しようとしたデバイスとして*1、人間の「代わり」というより「補助」という立ち位置で、同じことを繰り返すようなコミュニケーションが必要とされる場面で力を発揮しそう…という印象です。個人的には、図書館などのシニア層・キッズ層が一定数おとずれる公共施設や、(規制は厳しそうですが)介護施設での活用の可能性を強く感じました。今、そこかしこで見かけるPEPPER君の海外展開はこれからだそうです。生活習慣や規制などが日本と異なる各国でどのように使われ、そしてどう可能性が広がっていくのかも楽しみです。
また、ロボットに積極的に投資するソフトバンクのスタンスも興味深いです。人工知能の開発に投資するGoogleやIBM、MicrosoftといったIT巨人とどうつきあっていくのか、そして将来の勢力図はどうなっていくのかも楽しみです。
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- 内と外(2009/11/13)
*1:「人型」という形状自体が面白いですね。その形状をしているだけで、人間側が勝手に様々な感情を移入してくるので。