観光と図書館の融合の可能性についての考察

知人から、↓の文献を教えてもらったので、久し振りに観光×図書館ネタ。

松本秀人『観光と図書館の融合の可能性についての考察』(10/3/25、北海道大学修士論文:観光学)

国内の図書館(この論文では公共図書館を想定している)の取り組みを観光への寄与という点から分析し(先行研究として、南益行に触れていないのは致命的だけど…)、観光者と地域をつなぐコミュニケーションプランを提示している。各論へのツッコミはおこでは行わないけれど、単に「図書館に観光パンフレットを置きます」というのではない、次のステップの<観光>と<図書館>の融合を語る機がいよいよ熟してきた。
個人的には、このトピックは、ツール・コンテンツ・立地・連携など様々な切り口はあるが、結局は次の三点に論点が集約されると思っている。

  • その地域の観光資源をどう考えるか。
  • 観光資源について通過する人に対してどのようなサービスを展開するか。
  • そのサービスの実施に際して図書館がどのような資源を用意するか。

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