Library of the Year 2011最終選考会を開催

先日告知した、「Library of the Year 2011最終選考会」を開催しました(僕は昨年に引き続き全体の統括と中盤のパネルディスカッションのモデレータを担当)。お出で頂いた方、ご覧頂いた方、皆さんどうも有難うございました。

Library of the Year 2011最終選考会」

  • 日時

11月11日(金) 13:00〜14:30

  • URL

 ustream

  • 優秀賞受賞機関(対象候補機関)&プレゼンテータ

小布施町立図書館 ※大串夏身氏(昭和女子大学) / 住み開き ※千野信浩氏(ダイヤモンド社) / 東近江市立図書館 ※岡野裕行氏(皇學館大學) / 森ビルによるライブラリー事業 ※満尾哲広氏(フルライトスペース株式会社)

  • 審査員

糸賀雅児(慶應義塾大学、審査員長) / 鳴海雅人(佐藤総合計画) / 野末俊比古(青山学院大学) / 吉本龍司(カーリル) / 水谷長志(東京近代美術館) / 安田清晃(図書館総合展運営委員会)

どのプレゼンテーションも素晴らしく、大いに会場も盛り上がりました。審査員票を、小布施町立図書館と東近江市立図書館が2票ずつ、住み開きと森ビルよるライブラリー事業が1票ずつと分け合い、会場票を獲得した小布施町立図書館が、結果として大賞を受賞しました(会場票も接戦でした。このあたり、客層を図書館員が多く占めているということもあったかもしれません)。
個人的には、住み開きについて千野さんが、「住み開きとは、自分ミュージアム。現在の50代以下のオタク世代の私蔵するコンテンツが潜在的な存在になるが、図書館としてそれらをどう掘り起こすのか/取り込む(連携する)のかを考えてみるべきでは」と問題提起されていたのが一番印象的でした。いずれにしても、今回取り上げられたのは「場としての図書館」を再定義するものだったと思います。現在喧伝されている問題を突き詰めていくと、残るのは結局のところ図書館の「場」としての機能なのかもしれません。
来年は、どうなるのでしょうか。今から楽しみです。