Airport Library @スキポール空港
空港での時間の過ごし方は、なかなか難しい。「どうしますか?」と問われても、免税店やバーでで搭乗までの時間と余った現地通貨を消化する位しか、ぱっと思いつかないのが普通ではないだろうか。けれども、オランダ・アムステルダム近郊にあるスキポール空港では一味違った時間を過ごすことができる。それが10/8/26にオープンした"Airport Library"だ。
出国手続きを済ませて少し中ほどに折れたところに、それはある。そこでは、書架に並んだオランダに関する様々な言語・分野の本が座り心地の良さそうなソファで読めたり、備え付けの端末で音楽や映像が視聴・ダウンロードできるようになっている(ちなみに、Libraryの隣には、"Airport Museum"があって、レプリカの展示や美術館グッズの販売が行われている)。
この場所は、快適な暇つぶしの場でもあるのだが、揃えられたコンテンツの内容(特に書籍)からもう少し考えてみたい。その国を後にする前に、その国についての本を読むということはどういうことか。ネイティブにしてみれば、海外で否応なくさらされる「自分の国はどんな国か」という問いに備える最後の確認を行う場であり、非ネイティブにしてみれば、帰る前に自分が見聞したものについて再確認を行う場である、というところだろうか。いずれにしても、土産や酒食とは違った「価値」を付与できる場であることには違いない。
ところで、日本にも空港図書館(松本市)というのがあるそうだ。県営信州まつもと空港のすぐ側という立地を活かして地元民だけでなく空港利用者の利用も視野に入れているようなので、こちらも機会があれば訪れてみたいものだ。