アーバンツーリズムと図書館
最近、「アーバンツーリズム」という言葉を知人から教わった。
都市観光。名所などを観光するだけではなく、芸術、買い物、飲食を楽しむなどして都市の雰囲気や歴史、町並みに触れたり、市などを訪れて市民と接するなど様々な魅力を体験することをいう。
意味・解説 :インバウンド用語集(やまとごころ.jp)
要は、これまでの歴史的な建造物などの「飛び道具」だけでなく、アート・ショッピングなどの既存のインフラを(ブラッシュアップした上で)観光資源としましょう、ということらしい。更に、財団法人日本交通公社の「都市観光とアーバンツーリズム」を見てみると、衰退する中心市街地(まちなか)の活性化のための方策として「アーバンツーリズム」の推進を提案している(下概念図参照)。
日本交通公社「都市観光とアーバンツーリズム」
この考え方の興味深いところは、対住民には「市民による中心地街の魅力の再認識」、対来訪者には「来訪者に中心市街地の魅力を知らせる」と、住民・来訪者を(択一ではなく)まとめてサービス対象にしているところだ。ここに、これまた従来のインフラである図書館は組み込めないだろうか?上の図に、無理矢理図書館を押し込んでみよう。
手前味噌だが、意外とキレイにはまったと思う(もちろん、ここで言う「図書館」はバーチャル・フィジカルの両面で機能を果たすものとして想定)。「なぜ日本の図書館のサービスが住民の方にしか向いてこなかったのか?」という問題の検討も必要だが、こういう一石二鳥的な展開もありではないだろうか?