旅行記:四川編

四川一人旅2007_旅地図

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「既婚者一人旅」持っていった本

三蔵法師 (中公文庫)作者: 中野美代子出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 1999/06メディア: 文庫 クリック: 14回この商品を含むブログ (4件) を見る行きの機内であっさり読み終わってしまう。マンダラ探険―チベット仏教踏査 (中公文庫)作者: 佐藤健出版社…

九日目:成都

目を覚ますと、少し二日酔いだった。 理塘からの道連れだったイタリア人とお別れの朝食をしてから、TAXIで空港に向かった(70元)。旅にも言葉にも、少しは馴染んできたかなという頃になるともう帰国というのは毎度のことだが、やっぱり残念な気がする。そし…

八日目:成都

この日は、完全なオフ。文庫本を片手に、ブラブラと成都の街を歩いた。 "中国郷土料理フェア"といった感じで各地の料理の屋台が立ち並ぶ文殊院の一帯をぬけて、オープンしたばかりの伊勢丹まで歩いた。親子丼(25元)を食べたのだが、久々に食べる日本米は、…

七日目:成都

今回の旅の裏の目的は、実は成都の武侯祠に行くことだった。何を隠そう、僕は20年来の<三国志>ファンでる。横山光輝の漫画、吉川英治の小説、岩波文庫版三国志演義、正史(和訳)、『蒼天航路』はもちろん読んだし、細野晴臣の音楽が格好いい人形劇も全部…

六日目:成都

翌朝は10時発のバスだったので、出発前にGuest House裏の康定寺を見学して、チベットの<匂い>とお別れをした。 今日のバス旅も昨日の2人と同道。Guest Houseからターミナルまでは、“Convenient Guy”と揶揄されていたアメリカ人の発案(&おごり)でTAXIで…

五日目:康定

翌朝、目を覚ますとバスの出る時間の10分前(6:20)だった。慌てて支度をし、小姐をたたき起こして扉を開けてもらい、バスターミナルまでダッシュして辛くもバスの発車に間に合った。高山病を克服したことが、最終日にこんな形で証明されたのは皮肉としか言…

四日目:理塘(2)

街の北にある理塘寺の周辺はチベタン居住区で、チベット形式の住宅が並んでいるが、メインストリート周辺の新市街には漢人の商店が立ち並んでいる。街を歩くチベタンの多くは、郊外に住む遊牧民で、買出しに来たり、お茶を飲みにやって来ているようだ。マー…

四日目:理塘(1)

理塘は、夏のホース・レース(競馬祭)には内外から旅行者から集まって賑やかになるらしいが、僕が訪れた冬季には、うら寂しい場末の街にしか見えなかった。 しかし、だからこそ、剥き出しのチベタンの姿が垣間見えるとも言える。冬のこの時期を狙って何度も…

三日目:理塘

理塘行きのバス(83元)はまだ暗い6:00に出発した。ここからは中型のマイクロバスにいかついチベタンたちと無理矢理押し込まれる。 暗闇でサングラスをかけたチベタンの若者がじっとこちらを見ていた。流石に怖かったのだが、日が昇ってくると、何のことはな…

二日目:康定

僕は、パンダには目もくれずに、西部に向かうことにした。 8:00の康定(KanDing)行きのバス(115元)は、チケットに印刷された乗り場とは違う所から出発した。とは言え、(7年前にはなかなかお目にかかれなかった)立派なバスだ。 このルート(昔は「茶馬古…

一日目:成都

ここのところ、やれ<新婚旅行>だの、<親孝行旅行>だのと、浮かれた旅を繰り返してきたのだが、どうにもこうにも押さえられない衝動が再び訪れた。 ということで、新妻を残して四川へと旅立った。目指すは、四川省内のチベット民族居住区の理塘(LiTang)…